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ガウス ガウスGauss, Carl Friedrich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガウス
Gauss, Carl Friedrich

[生]1777.4.30. ブラウンシュワイク
[没]1855.2.23. ゲッティンゲン
ドイツの数学者。アルキメデス,アイザック・ニュートンと並び称される学者で,近代数学の創始者ともいわれている。幼少の頃から数学と古典語にぬきんでた才能を示し,ブラウンシュワイク公の保護のもとに勉強を続けた。 1795~98年ゲッティンゲン大学に学ぶ。 1807年ゲッティンゲン大学の天文台長兼数学教授となる。 1793~94年整数論の諸問題に取り組み,1794年に最小二乗法を発見,1801年にガウスの最大の業績といわれる『整数論考究』を発表,同年最小二乗法を駆使して準惑星ケレスの軌道計算を行ない,これを再発見した。数学,天文学以外にも,物理学,測地学など多分野にわたって業績を残した。

ガウス
Gauss, Clarence Edward

[生]1887.1.12. アメリカワシントンD.C.
[没]1960.4.
アメリカの外交官。 1906年国務省に入り,07年上海領事館に勤務。その後上海,天津,アモイ,済南,奉天の領事あるいは総領事を歴任。北京公使館顧問をつとめたのち,上海総領事,オーストラリア駐在公使を経て,41年2月中国駐在大使となった。第2次世界大戦中,当初は国民政府に同情的であったが,のち批判的になり,内政改革と国内統一を主張したが,44年 11月 J.スティルウェル将軍が解任されたのを不満として大使を辞任。 45年国務省を退官した。

ガウス
gauss

磁束密度の CGS電磁単位またはガウス単位。記号はG。 MKSA単位または SI単位テスラ (T) との関係は 1G=10-4T である。単位名は C. F.ガウスの名にちなむ。

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デジタル大辞泉の解説

ガウス(gauss)

CGS単位系磁束密度の単位。1ガウスは1平方センチメートルの面積を通る磁束が1マクスウエルのときの磁束密度で、1万分の1テスラK=F=ガウスの名にちなむ。記号G

ガウス(Karl Friedrich Gauss)

[1777~1855]ドイツの数学者・天文学者正十七角形の作図の可能性の証明、最小自乗法の発見、準惑星ケレスの軌道の算出、曲面の研究など、純粋数学のほか、電磁気学にも多くの業績を残した。著「整数論」など。

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百科事典マイペディアの解説

ガウス

ドイツの数学者。19世紀最大の数学者といわれる。ゲッティンゲン大学を出て,1807年から同大学教授兼天文台長。1799年代数学の基本定理を証明,《数論研究》(1801年)で整数論を体系化し,超幾何級数複素数関数論,曲面論,最小二乗法等を展開。
→関連項目アーベル数値積分デデキント

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世界大百科事典 第2版の解説

ガウス【gauss】

磁束密度(磁気誘導)のCGS電磁単位。記号はG,Gs。1マクスウェル(Mx)の磁束が1cm2の面積を通過するときの磁束密度である。国際単位系の磁束密度の単位Tとは,1G=10-4Tの関係にある。真空中で磁束密度が1Gのとき,磁場の強さは1エルステッドである。また1γ=10-5G=10-9Tの関係にある。C.F.ガウスにちなんで名付けられた。【平山 宏之】

ガウス【Carl Friedrich Gauss】

1777‐1855
19世紀前半を代表するドイツの数学者。ブラウンシュワイクの貧しい家庭に生を受け,幼時から数計算に特異な才能を示した。ブラウンシュワイク公フェルディナントの後援を得て,1792年コレギウム・カロリヌムに進学,古典語,近代諸語を学ぶかたわら,I.ニュートン,L.オイラー,J.L.ラグランジュらの数学書に親しみ,95年には帰納的に二次の相互法則を発見した。同年秋ゲッティンゲン大学に入学。主として古典文献学,物理学に興味を示しつつ,ほぼ独力で数学を研究した。

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大辞林 第三版の解説

ガウス【gauss】

〔ドイツの数学者・物理学者ガウスの名にちなむ〕
磁束密度の CGS 電磁単位およびガウス単位。1平方センチメートル当たり一マクスウェルの磁束が貫くときの磁束密度の大きさを一ガウスという。記号 G   → エルステッドテスラ

ガウス【Karl Friedrich Gauß】

1777~1855) ドイツの数学者・物理学者。代数学の基本定理を証明したほか、整数論の体系化をはじめ数学の多くの分野にわたり画期的な貢献をした。また、自ら発見した最小二乗法を使って小惑星セレスを再発見。電磁気学や地磁気測定にも先鞭をつけた。

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単位名がわかる辞典の解説

ガウス【gauss】

磁束密度のCGS単位。記号は「G」または「Gs」。1Gは真空中で磁場の強さが1エルステッドのときの磁束密度。SI単位系との関係では、1Gが1万分の1テスラに相当する。◇名称は、ドイツの物理学者・数学者ガウスにちなむ。

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世界大百科事典内のガウスの言及

【ガウス単位系】より

…メートル法に属する単位系の一種で,CGS単位系に分類されるが,電磁気に関係のあるさまざまな量のうち,電気的な量に対してはCGS静電単位系の単位を,一方,磁気的な量に対してはCGS電磁単位系の単位を用いる単位系である。例えば,電気的な量の一つである電荷に対しては,CGS静電単位系のcm3/2g1/2s-1を用い,磁気的な量の一つである磁束密度に対してはCGS電磁単位系のcm1/2g1/2s-1(これをガウス(G)と表すこともある)を用いる。折衷的な単位系ではあるが,それなりに実用上の便宜があるので,比較的広く使われてきた。…

【幾何学】より

…第5公準を大胆にも否定して,それを〈直線外の1点を通りその直線に平行な直線は少なくとも2本ある〉という公準におきかえた幾何学を構成したのはN.I.ロバチェフスキーとボーヤイ J.で,それは1830年ころのことであった。当時の数学界の帝王C.F.ガウスもこのような幾何学の存在を信じ,それを非ユークリッド幾何学と呼んだが,騒々しい非難を恐れて未発表にしたことが後年になってわかった。しかしながら,これらの人たちは非ユークリッド幾何学を展開しただけで,その無矛盾性を証明したわけではなかった。…

【誤差】より

…測定,理論的推定,近似計算などの結果として得られた値と真実の値との差。諸量の測定値の誤差を数学的に取り扱う誤差論は,1800年代の初めにC.F.ガウスによって始められた。その主要な内容は彼自身によって完成されたといってよいほどで,同じガウスにより創始された最小二乗法と表裏をなすものである。…

【最小二乗法】より

…19世紀の初め,C.F.ガウスが天体の運動理論を展開するにあたって,多くの観測結果にもっともよく一致するよう軌道を決定するために開拓された方法であって,応用範囲も広く,誤差論と一対をなしている。 ある未知量を測定するのに,十分注意を払っても偶発的な誤差を免れない。…

【数学】より

…18世紀にはほとんどすべての数学者が応用に携わり,功利主義的な数学観が支配していたが,19世紀には〈ギリシアへの復帰〉の機運が見られるようになったのである。 C.F.ガウスは両世紀の境界に立つ数学者である。彼はゲッティンゲン大学の天文台長となって,みずから観測にも従事して,天文学,測地学,電磁気学など数学の応用にも著しい功績があったが,それに関連して最小二乗法を数学的に基礎づけたり,曲面論,ポテンシャル論を展開するなど,純粋数学の新生面をも開いた。…

【数理統計学】より

…確率論の発展はこの推論の方法に大きな影響を与えてきた。
【数理統計学の始まり】
 C.F.ガウスとP.S.ラプラスは,すでに19世紀の初めに母数の推定法を論じている。ラプラスは,その研究において,母数の真の値θと推定値との誤差を評価するのに絶対値|θ-|の単調関数を用いた。…

【整数論】より

…このような疑問からオイラーは平方剰余の相互法則を発見した。この平方剰余の相互法則は,その後A.M.ルジャンドルによって再発見され,特別な場合の証明が与えられたが,完全な証明はC.F.ガウスが初めて与えた。またオイラーは,関数を考え,ζ(s)についていくつかの重要な性質を見いだした。…

【代数学】より

…第2はF.ビエトらによる数式表示の革命,すなわち,それまで方程式は文章で表されていたのであるが,まずドイツで+,-の記号の使用が始まり,ビエトは+,-だけでなく,未知数を母音を表す文字で,係数を子音を表す文字で表して,文字係数の一般方程式を書き始めた。一方,三次方程式のG.カルダーノの解法においては,実根を求めるのに虚数が必要になることが当時の数学者を悩ませたが,18世紀のL.オイラーらが計算に虚数を使うようになり,やがて18世紀末から19世紀にかけてC.F.ガウスが複素数の重要性を明確にとらえて,ガウス平面の利用を含めて複素数を実在の数として数学者に意識させるようにした。ガウスを含む何人かの人々により複素数の体系が確立したことは,その後の数学の発展に非常に大きい貢献をした。…

【地球物理学】より

…19世紀の末,測地学は理論的にも計測的にも早くも精密科学としての形態をととのえた。地磁気学も1600年のW.ギルバートの《磁石について》あたりから経験科学の姿をとりはじめ,19世紀の半ばには碩学C.F.ガウスによって地磁気ポテンシャルの一般理論が展開され,理論的科学としても確立した。地震学は明治の初め(19世紀末),日本で外国人科学者による地震計観測が始められて初めて近代科学となった。…

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