ストーリー(英語表記)story

翻訳|story

デジタル大辞泉 「ストーリー」の意味・読み・例文・類語

ストーリー(story)

物語。話。
小説・演劇・映画などの筋。筋書き。
[類語]物語はなし叙事お話作り話虚構説話小説口碑こうひ伝え話昔話民話伝説言い伝えコントサーガショートショートテールナラティブヌーベルノベルノベレットフィクションロマンロマンス

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精選版 日本国語大辞典 「ストーリー」の意味・読み・例文・類語

ストーリー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] story )
  2. 物語。お話。また、事柄事件の内容。
    1. [初出の実例]「それはさうと、肝腎のストリイ〔はなし〕がどうかなってしまふた」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇)
    2. 「正確なデータ、どこからつつかれても間違いのないデータ、そのためストーリー(記事)が面白くなくなってもちっともかまわない」(出典:鉛筆ぐらし(1951)〈扇谷正造〉新聞学校カリキュラム)
  3. 小説・演劇・映画などの筋。筋書き。筋のはこび。〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「ストーリー」の意味・わかりやすい解説

ストーリー
Joseph Story
生没年:1779-1845

アメリカの法律家。合衆国連邦最高裁判所判事およびハーバード・ロー・スクール教授を歴任し,研究面でもアメリカ法の主要な分野で多大の功績をのこした。とくにその《法抵触論釈義》(1834)はアメリカにおいてはもとよりサビニーやフランスのフェリックス(1791-1853)を通してヨーロッパにも影響を与えた。サビニーおよびイタリアのマンチーニ(国際法の基礎ならびに国家統一の核として民族性の理念を提唱したことで著名)と共に近代国際私法学の形成に貢献した三大学者の一人とされる。その論の基本原理は,オランダのU.フーベルス(1636-94)の立場をほぼそのまま受容し,近世以降のヨーロッパの理論をも幅広く吸収したうえで英米の判例整序・体系化した普遍主義的な国際私法論であり,アメリカではJ.ビール(1861-1943)の《法抵触論》(1935)が著されるまで1世紀にわたってその権威を独占してきた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

知恵蔵 「ストーリー」の解説

ストーリー

ストーリーは、英語のhistory語源であるラテン語historiaに由来し、作者によって読者に提示される物語の流れ全体を指す。一方、しばしば「筋」と訳されるプロットとは、物語中の主要な出来事及びその配列のことで、アリストテレスが『詩学』でミュトス(mythos)と呼んだものに等しい。E.M.フォスター『小説の諸相』(1927年)の定義を援用すれば、ストーリーが時間順に配置された出来事であるのに対して、プロットは作者によって因果関係に基づき再配置された出来事、ということになる。推理小説であれば、まず誰が殺されて、容疑者は誰で、次に2番目の殺人があって、と連続していくのがストーリー、探偵による謎解き、種明かしの部分はプロットということになる。読者は常にストーリーの流れをたどりつつ、作者の仕組んだプロットを読み取ろうとしている。

(井上健 東京大学大学院総合文化研究科教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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