トーン
※鳥影(1908)〈石川啄木〉九「余裕のある、叙情的
(リリカル)な調子
(トーン)のある〈
略〉夢の様な感想ですね」
※自画像(1920)〈寺田寅彦〉「T君は色々の話の内にトーンといふものの大切な事を話した」
※洋楽手引(1910)〈前田久八〉総説「音楽といふことは、一定の音調
(トーン)(tone)〈略〉和声(
Harmony)を具備したところの一団の音の継続であって」
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トーン
tone
色調。本来は音楽上の用語で,ミュージカル・トーン (楽音) ,トーン・カラー (音色) などと用いられるが,絵画では類比的に用い,個々の色彩が明暗,濃淡の違いにより形成する階調をいう (→色価 ) 。マネの絵画で明るい色調トーン・クレール tone claireが意識され,印象派では特に重要な要素となった。
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トーン
(1)音質。たとえば、トーン・コントロールはアンプやギターなどの音質調整機能をさす。(2)音色。たとえば、トーン・モジュールはシンセサイザーの音源をさす。(3)音声。たとえば、トーン・ジェネレーターは、電子楽器の音源発振回路をさす。
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トーン
一般の電話回線の種類のひとつで、ダイヤル時に「ピポパ」という音程(トーン)が鳴るのが「トーン回線」です。音の高さで番号を識別します。
⇨パルス
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トーン
音の高低や音そのものを指す。音の高低は、音波の1秒間あたりの振動回数(周波数)によって決まる。
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トーン【Theobald Wolfe Tone】
1763‐98
アイルランドの民族運動指導者。ダブリン大学トリニティ・カレッジ卒業後ロンドンで法律を修め,1789年に弁護士となる。91年にユナイテッド・アイリッシュメン協会結成に尽力し,イギリスからの分離,プロテスタント(国教徒),カトリック,非国教徒の大同団結を訴えた。協会は94年に弾圧され,翌年共和国樹立を目標とする地下組織として再生し,おもにカトリック農民の間に根を張った。トーンはフランス革命に共鳴し,渡仏してフランス陸海軍の遠征を要請,96年には自身も陸軍将校として加わる遠征軍がアイルランドに出向いたが嵐で失敗した。
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世界大百科事典内のトーンの言及
【ユナイテッド・アイリッシュメン】より
…正式名称はユナイテッド・アイリッシュメン協会Society of United Irishmen。プロテスタントとカトリックがともにアイルランド人として団結することを訴えたT.W.トーンの指導のもとに,1791年ベルファストとダブリンで組織された。長老派教会員をはじめとするプロテスタント,中流の自由主義者などの参加が多く,協会では議会改革,カトリックの権利回復などが論議された。…
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