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ビール びーるBhil

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビール(民族)
びーる
Bhil

インド西部、北はラージャスターン州のアジメール付近、南はマハラシュトラ州のターナ地域まで、東はマディヤ・プラデシュ州のインドーレ周辺にかけて住む人々。かつてビール人は盗賊として有名で、山地にこもって平野部の人々を襲っていたが、現在では農民、労働者として暮らしている。農業は鋤(すき)を使って稲、雑穀類をつくっている。山地では焼畑を行うビール人もいる。ビール人はインドの古い民族の一つと考えられているが、起源、歴史は明らかでない。皮膚の色は濃く、唇は厚く、広い鼻をもち、身体的にはムンダ人に似ているが、現在のビール語はインド・アーリア語族に近い。ビール人の文化・社会は、長い間他の民族(ラージャスターン人、グジャラート人、マラーティー人)と隣接あるいは混住していたため、それらの文化の影響を受けて変化したものと考えられる。一部はイスラム教徒であるが、多くはヒンドゥー教的要素の入った宗教をもっている。[板橋作美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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