ルノアール(Jean Joseph Étienne Lenoir)(読み)るのあーる(英語表記)Jean Joseph Étienne Lenoir

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ルノアール(Jean Joseph Étienne Lenoir)
るのあーる
Jean Joseph Étienne Lenoir
(1822―1900)

フランスの機械技術者。ルクセンブルクに生まれ、1838年パリに出た。1859年、ガス空気の混合気体を燃焼させて動かす実用的な内燃機関発明、翌1860年特許を得た。この機関は、構造的にはシリンダーピストン連接棒はずみ車などをもち、横型複動蒸気機関と似ていた。気体圧縮装置はなく、混合気体が、適当な瞬間電気火花によって点火されるもので、その後の内燃機関発達に重要な契機を与えた。ほか電動機、自記発信機などの発明もある。1870年フランスに帰化した。

渡辺 伸]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android