デジタル大辞泉 「催す」の意味・読み・例文・類語
もよお・す〔もよほす〕【催す】
1 人を集めて行事などを行う。開催する。「送別の宴を―・す」
2 そういう気持ちにさせる。かきたてる。さそう。また、物事が起ころうとする兆候を見せる。きざす。「涙を―・す」「あわれを―・す」「吐きけを―・す」「眠けを―・す」
3 小便や大便がしたくなることを婉曲にいう語。
4 せきたてる。催促する。
「煩悩には絶えず―・され」〈倉田・出家とその弟子〉
「東の院、急ぎ作らすべきよし、―・し仰せ給ふ」〈源・澪標〉
5 人を呼び集める。召集する。
「一門の人々にも触れ申せ。侍ども―・せ」〈平家・二〉
6 手はずを整える。準備する。
「あるべき事どもなど、こちたきまで―・しおかれ」〈増鏡・むら時雨〉
[可能]もよおせる
[類語]兆す・芽生える・萌芽・生まれる・起こる・起きる・生ずる・発する・生起する・発生する・湧く・出来る・行う・覚える・感ずる・感じる・