催す(読み)モヨオス

デジタル大辞泉 「催す」の意味・読み・例文・類語

もよお・す〔もよほす〕【催す】

[動サ五(四)]
人を集めて行事などを行う。開催する。「送別の宴を―・す」
そういう気持ちにさせる。かきたてる。さそう。また、物事が起ころうとする兆候を見せる。きざす。「涙を―・す」「あわれを―・す」「吐きけを―・す」「眠けを―・す」
小便大便がしたくなることを婉曲にいう語。
せきたてる。催促する。
煩悩には絶えず―・され」〈倉田出家とその弟子
「東の院、急ぎ作らすべきよし、―・し仰せ給ふ」〈澪標
人を呼び集める。召集する。
一門の人々にも触れ申せ。侍ども―・せ」〈平家・二〉
手はずを整える。準備する。
「あるべき事どもなど、こちたきまで―・しおかれ」〈増鏡・むら時雨〉
[可能]もよおせる
[類語]兆す芽生える萌芽生まれる起こる起きる生ずる発する生起する発生する湧く出来る行う覚える感ずる感じるいだ持つ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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