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六調子 ろくちょうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六調子
ろくちょうし

日本の雅楽の音楽理論用語。「りくちょうし」ともいう。唐楽の6種の「調子」の総称。すなわち壱越 (いちこつ) 調,平調 (ひょうぢょう) ,双調 (そうぢょう) ,黄鐘 (おうしき) 調,盤渉 (ばんしき) 調,太食 (たいしき) 調の6種。沙陀 (さだ) 調,道調,水調,乞食調などという調子も,旋法の違いなどから意識されていたらしいが,六調子のいずれかに吸収され,今日ではそれらを枝調子と称する。雅楽の「調子」は,本来,各楽器ごとの調律法または旋律法であって,楽器ごとにさまざまな名称の調子名があり,同一名称でも楽器によって異なる内容の場合があったが,現在では,以上の六調子に統一整理された結果,洋楽の「調性」にほぼ一致する。各調子は音高の定まった音階音を有し,理論的には呂旋の壱越調,太食調,双調と律旋の平調,黄鐘調,盤渉調に大別される。また旋律の面からは双調,壱越調,黄鐘調と平調,盤渉調,太食調の2つのグループに分けることもできる。唐楽のほとんどすべての曲はこれら6種の調子のいずれかに基づいている。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

ろくちょうし【六調子】

熊本の米焼酎。酒名は、民謡「球磨の六調子」にちなみ命名。常圧蒸留で造った原酒を貯蔵熟成させる。原料は米、米麹。アルコール度数25%、35%。蔵元の「六調子酒造」は大正12年(1923)創業。所在地は球磨郡錦町大字西。

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デジタル大辞泉プラスの解説

六調子

熊本県、六調子酒造株式会社が製造する米焼酎。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろくちょうし【六調子】

日本音楽の理論用語。現在の雅楽の唐楽で用いられている6種の調子をいう。唐楽六調子ともいい,〈りくちょうし〉と読む立場もある。6種とは,壱越(いちこつ)調(壱越が宮(きゆう)(五音(ごいん)の主音)。(りよ)),平調(ひようぢよう)(平調が宮。),双調(そうぢよう)(双調が宮。呂),黄鐘(おうしき)調(黄鐘が宮。律),盤渉(ばんしき)調(盤渉が宮。律),太食(たいしき)調(大食調とも。平調が宮。呂)で,打ち物のみで奏される乱序(らんじよ)を除いて,すべての唐楽曲は,六調子のいずれかに属する。

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大辞林 第三版の解説

ろくちょうし【六調子】

雅楽の六つの主要な調子。壱越いちこつ調・平調ひようじよう・双調そうじよう・黄鐘おうしき調・盤渉ばんしき調・太食たいしき調。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

六調子
ろくちょうし

雅楽の唐楽で用いられる6種類の調子。「りくちょうし」とも。各調子は音階の種類や主要音の音高によって、壱越調(いちこつちょう)、平調(ひょうぢょう)、太食調(たいしきちょう)、双調(そうぢょう)、黄鐘調(おうしきちょう)、盤渉調(ばんしきちょう)という名称がつけられており、このうち壱越調、双調、太食調の3調子は呂旋(りょせん)、また平調、黄鐘調、盤渉調の3調子は律旋(りっせん)に属する。太食調以外は、その音階の主要音の音名がそのまま調子の名称になっているが、太食調は平調(ホ音)を主要音とする呂旋である。古くは六つの調子以外に、それぞれの調子の「枝調子(えだぢょうし)」として沙陀調(さだちょう)、壱越性調(せいちょう)、性調、乞食調(こつじきちょう)、水調、道調などがあったが、これらは同じ主要音をもつ六調子のなかのいずれかの調子に組み入れられ、現在は沙陀調が音取(ねとり)として、また水調が箏(こと)と琵琶(びわ)の調弦として痕跡(こんせき)をとどめているにすぎない。一方、高麗楽(こまがく)では唐楽の調名を踏襲して、高麗壱越調、高麗平調、高麗双調の三つの調子が用いられており、これを「高麗三調子」とよんでいる。[千葉潤之介]

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世界大百科事典内の六調子の言及

【六調子】より

…現在の雅楽の唐楽で用いられている6種の調子をいう。唐楽六調子ともいい,〈りくちょうし〉と読む立場もある。6種とは,壱越(いちこつ)調(壱越が宮(きゆう)(五音(ごいん)の主音)。…

【雅楽】より


[音階と調子]
 平安時代以来の説によると,音階には宮・商・角・徴(ち)・羽の〈五声〉(五音(ごいん))を洋楽音階名のド・レ・ファ・ソ・ラに配する〈律(りつ)〉と,ド・レ・ミ・ソ・ラに配する〈呂(りよ)〉との2種があり,さらに宮音の位置によりそれぞれが3種の調をもつとされ,壱越調(いちこつちよう)(壱越),平調(ひようぢよう),双調(そうぢよう),黄鐘調(おうしきちよう)(黄鐘),盤渉調(ばんしきちよう)(盤渉),太食調(たいしきちよう)のつごう6種類の調が規定される(律呂)。これを唐楽六調子またはたんに六調子という(表2)。このうち平調と太食調とはともに平調音(ホ音)を宮(主音)とするが,律・呂の違いにより別調とされる。…

【調】より

… 日本の雅楽は唐代中国の俗楽に基づくもので,日本にも二十八調の理論が伝わった。現行の六調子(壱越(いちこつ)調,双調,太食(たいしき)調,平(ひよう)調,黄鐘(おうしき)調,盤渉(ばんしき)調)は表の同名調と等しい。六調子のほかの枝調子(沙陀(さだ)調,乞食(こつしき)調,水調,性調,道調など)も古くは用いられ,それらもほとんどは唐代俗楽二十八調に含まれる。…

【調子】より

…唐楽は壱越調(壱越が宮(きゆう)。宮とは〈五音(ごいん)〉の主音をいう),平調(ひようぢよう)(平調が宮),双調(そうぢよう)(双調が宮),黄鐘調(おうしきちよう)(黄鐘が宮),盤渉調(ばんしきちよう)(盤渉が宮),太食調(たいしきちよう)(平調が宮)の6種で,六調子または唐楽六調子という。呂・律については,壱越調,双調,太食調の三つが呂,平調,黄鐘調,盤渉調の三つが律とされているが,管楽器が奏する主旋律に関するかぎり,いずれも理論どおりの音程関係にはなっていない。…

【唐楽】より


[調子・拍子]
 唐楽の音楽理論としては,旋律の旋(めぐ)りの中心となる音を体系化した〈調子〉の概念と,打楽器のリズム法を規定する〈拍子〉の概念がある。唐楽には6種類の調子(〈六調子〉)があり,それぞれ壱越(いちこつ)調(主音壱越),平調(ひようぢよう)(主音平調),双調(そうぢよう)(主音双調),黄鐘(おうしき)調(主音黄鐘),盤渉(ばんしき)調(主音盤渉),太食(たいしき)調(主音は平調で平調とは旋律の旋りが異なる)という。このほかかつては枝調子(えだちようし)という旋律法による区分も存在した。…

※「六調子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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