(読み)トウ

デジタル大辞泉 「凍」の意味・読み・例文・類語

とう【凍】[漢字項目]

常用漢字] [音]トウ(漢) [訓]こおる こごえる いてる しみ
こおる。「凍結凍原凍土解凍冷凍
寒さでからだがきかなくなる。こごえる。「凍死凍傷

とう【凍】[書名]

沢木耕太郎によるノンフィクション。平成17年(2005)「新潮」誌に掲載、同年刊行。登山家の山野井泰史・妙子夫妻による、ヒマラヤのギャチュンカン北壁への挑戦生還を描く。平成18年(2006)、第28回講談社ノンフィクション賞受賞。雑誌掲載時の題名は「百の谷、雪の嶺」。

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精選版 日本国語大辞典 「凍」の意味・読み・例文・類語

こい【凍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「こゆ(凍)」の連用形名詞化 ) こごえること。こごえ。
    1. [初出の実例]「白玉、千箱(はこありとも)何能(よく)(コイ)を救(すくはむ)」(出典日本書紀(720)宣化元年五月(北野本訓))

しみ【凍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「しむ(凍)」の連用形の名詞化 ) こおること。こおり。
    1. [初出の実例]「ささの葉におく初霜の夜をさむみしみはつくとも色に出めや〈凡河内躬恒〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋三・六六三)

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普及版 字通 「凍」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

[字音] トウ
[字訓] こおる・こごえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は東(とう)。〔説文〕十一下に「(冰)なり」とあり、凍結することをいう。〔礼記、月令〕に「水始めて冰り、地始めて凍る」とあって、水には冰、物には凍という。東は(たく)(ふくろ)の初形。凍結して一塊の凝結したものとなり、解けぬ状態を凍という。

[訓義]
1. こおる、こおりつく、凍結する。
2. こごえる、つめたい、さむい。
3. (とう)と通じ、にわかあめ。

[古辞書の訓]
名義抄〕凍 コホル・コホリ・コル・サムシ・サユ・ココヒタリ・シミナ・コイタリ/凍死 カンカル 〔字鏡集〕凍 コル・コホリ・シシム・サムシ・コヒタリ・ツチノハジメテコホル

[語系]
凍・東tongは同声。腫tjiongは声近く、凝結して腫(ふく)れた状態となる。一系の語である。

[熟語]
・凍飲・凍雨・凍雲凍餓・凍滑・凍寒凍飢・凍・凍凝・凍結・凍研・凍硯・凍原・凍合・凍死・凍雀・凍樹凍皴・凍傷・凍青凍餒・凍凍蟄・凍蝶・凍土凍濘・凍筆・凍・凍風・凍閉・凍梨凍黎・凍凌凍稜・凍・凍裂凍冽
[下接語]
解凍・寒凍・含凍・飢凍・凝凍・噤凍・皸凍・結凍・硯凍・涸凍・残凍・赤凍・餞凍・天凍・凜凍・冷凍

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル大辞泉プラス 「凍」の解説

凍(とう)

沢木耕太郎の著作。登山家の山野井泰史・妙子夫妻によるギャチュンカン北壁登攀を描くドキュメント。2005年刊。2006年、第28回講談社ノンフィクション賞を受賞。

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