噴飯(読み)フンパン

デジタル大辞泉 「噴飯」の意味・読み・例文・類語

ふん‐ぱん【噴飯】

[名](スル)《おかしくて、食べかけの飯をこらえきれずに噴き出す意から》がまんできずに笑ってしまうこと。「彼の弁解噴飯ものだ」→噴飯物補説
貫一は覚えず―せんと為つつ」〈紅葉・続々金色夜叉〉
[類語]笑い大笑い高笑い哄笑爆笑呵呵大笑抱腹絶倒笑い崩れる笑いける笑い転げる吹き出す腹の皮をよじ腹の皮を腹を抱える御中おなかを抱えるおとがいを解く笑止千万ばかばかしい馬鹿らしい馬鹿臭い詰まらない馬鹿愚か愚かしい阿呆らしい阿呆臭い下らない馬鹿げる愚劣無思慮ぶしりょ無考え浅はか浅薄せんぱく軽はずみ軽率笑い事笑止片腹痛い噴飯物愚にも付かぬへそで茶を沸かすへそ茶聞いてあきれるちゃんちゃらおかしい

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精選版 日本国語大辞典 「噴飯」の意味・読み・例文・類語

ふん‐ぱん【噴飯】

  1. 〘 名詞 〙 ( 思わず食べかけの飯をふき出す、の意 ) おかしくてたまらず、ふき出して笑うこと。こらえきれないで急に笑い出すこと。失笑
    1. [初出の実例]「今の世の弓とりを、清盛頼政也と宣ふが傍いたくて、おもはず噴飯(フンハン)(〈注〉ワラフ)の咎(とがめ)を得て候なり」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)前)
    2. [その他の文献]〔苕渓漁隠叢話‐前集巻三九〕

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普及版 字通 「噴飯」の読み・字形・画数・意味

【噴飯】ふんぱん

ふき出す。宋・軾〔文与可の画ける谷偃竹記〕予が詩に云ふ~料(はか)り得たり、(さん)(かつれ太守 渭濱(ゐひん)の千畝胸中に在りと。(文)與可~筍を燒きてす。函を發(ひら)きて詩を得、失笑して案に滿つ。

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