実相院(読み)ジッソウイン

デジタル大辞泉の解説

じっそう‐いん〔ジツサウヰン〕【実相院】

京都市左京区にある単立の寺。もと天台宗寺門派の門跡寺院。開創は寛喜元年(1229)。開基は、鷹司兼基の子静基僧正。紙本墨書仮名文字遣(重文)のほか、多数の古記録・文書を所蔵。実相院門跡。岩倉門跡

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世界大百科事典 第2版の解説

じっそういん【実相院】

京都市左京区岩倉門前町にある天台宗寺門派の門跡寺院。山号は岩蔵山。本尊は不動明王。岩倉門跡ともいう。寺伝によれば,鎌倉初期の1229年(寛喜1)静基僧正が開創したと伝え,はじめ摂家出身の僧,江戸中期から法親王が門跡を相承した。応仁の乱のころ,洛中から,同じ寺門派の大雲寺の南隣にあたる洛北岩倉の現寺地に移った。中世末の兵乱で,大雲寺とともに荒廃したが,江戸初期の寛永年間(1624‐44),仏教への崇信あつかった後水尾天皇の保護のもと,大雲寺とともに寺観を整備した。

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大辞林 第三版の解説

じっそういん【実相院】

京都市左京区岩倉にある天台宗の寺。1229年鷹司静基が円珍を開祖として草創。のちに門跡寺となる。岩倉門跡。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

実相院
じっそういん

京都市左京区岩倉上蔵(いわくらあぐら)町にある単立寺院。もとは天台宗寺門派大本山。山号は岩倉山。岩倉門跡(もんぜき)、実相院門跡と称する。本尊は不動明王。近畿三十六不動尊第16番霊場。1229年(寛喜1)鷹司兼基(たかつかさかねもと)の子静基(せいき)僧正により紫野に創建、その後、今出川(いまでがわ)通小川(上京区実相院町)を経て、1411年(応永18)12世義運僧正(足利義満(あしかがよしみつ)の弟)のとき大雲寺境内(現在地)へ移転した。皇族、摂家、武門からの入寺が多く、現在の本堂、四脚門は1720年(享保5)20世義周法親王のとき東山(ひがしやま)天皇中宮承秋門院の旧殿を移建したもの。鎌倉時代の本尊のほか、寺宝に後陽成(ごようぜい)天皇宸翰(しんかん)紙本墨書仮名文字遣(かなもじづかい)(国重要文化財)、狩野(かのう)派の襖絵(ふすまえ)、古文書類がある。境内には「回遊式庭園」「一仏八僧の庭」の名園がある。[田村晃祐]

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