水沢[市](読み)みずさわ

百科事典マイペディア 「水沢[市]」の意味・わかりやすい解説

水沢[市]【みずさわ】

岩手県南部の旧市。1954年市制。中部を北上川が南流,県の穀倉地帯をなし,米,野菜,リンゴ多産。東北本線,東北新幹線,東北自動車道が通じる。市街は伊達氏の家臣留守氏城下町として発達,高野長英後藤新平輩出,胆沢(いさわ)川扇状地を開拓した後藤寿庵の館跡も残る。鋳物農機具を産し,南部鉄瓶特産胆沢(いさわ)城跡(史跡),黒石寺正法寺,高野長英旧宅(史跡),水沢緯度観測所(現,国立天文台水沢観測センター)がある。2月の黒石寺での蘇民祭,4月の日高神社の火除祭が有名。2006年2月,江刺市,胆沢郡前沢町,胆沢町,衣川村と合併し市制,奥州市となる。96.92km2。6万431人(2003)。

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