精選版 日本国語大辞典 「瓠・匏・瓢」の意味・読み・例文・類語
ひさご【瓠・匏・瓢】
[1] 〘名〙 (古くは「ひさこ」)
① 夕顔・瓢箪(ひょうたん)などの総称。また、特にそれらの果実。なりひさご。《季・秋》
② ①の実をくりぬいて作った容器。水・酒・穀物などを入れる。
※古事記(712)中(兼永本訓)「真木(まき)の灰(はひ)を瓠(ヒサコ)に納(い)れて」
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「福无き人は中途(みちなか)に病を得、一𣏐(ヒサこ)の湯、片手の米を得ず」
④ 紋所の名。①にかたどったもの。丸に一つ瓠、抱き瓠、三つ寄せ瓠などがある。
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