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秘密漏示罪 ヒミツロウジザイ

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デジタル大辞泉の解説

ひみつろうじ‐ざい【秘密漏示罪】

医師薬剤師医薬品販売業者・助産師弁護士弁護人公証人宗教家や、過去にこれらの職に就いていた者が他人の秘密を漏らす罪。刑法第134条が禁じ、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金に処せられる。秘密漏泄(ろうせつ)罪。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

秘密漏示罪

医師や薬剤師弁護士、助産師らが、業務で知った秘密を正当な理由がないのに漏らした場合、6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金となる。刑法134条。被害者側の告訴がないと起訴できない親告罪

(2009-12-17 朝日新聞 夕刊 1社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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百科事典マイペディアの解説

秘密漏示罪【ひみつろうじざい】

医師・薬剤師・医薬品販売業者・助産師・弁護士・弁護人・公証人,宗教・祈祷もしくは祭祀の職にある者またはあった者が,正当な理由がないのに,その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らす罪(刑法134条)。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひみつろうじざい【秘密漏示罪】

医師,薬剤師,医薬品販売業者,助産婦,弁護士,弁護人,公証人,宗教・祈禱(とう)・祭祀(し)の職にある者,またはこれらの職にあった者が,正当な理由がないのに,その業務上取り扱ったことについて知りえた人の秘密を漏らす罪(刑法134条)。法定刑は6ヵ月以下の懲役または10万円以下の罰金。親告罪である(135条)。刑法の表記現代化以前は〈秘密漏泄(ろうせつ)罪〉と呼ばれた。秘密漏示罪は個人と信頼関係に立ちその者の私生活上の秘密を知ることの多い業務主体に守秘義務を課することにより,個人のプライバシーを保護しようとするものである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

秘密漏示罪
ひみつろうじざい

守秘義務を負う医師・薬剤師・医薬品販売業者・助産師・弁護士・弁護人・公証人またはこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことにつき知りえた人の秘密を漏らす罪で、6月以下の懲役または10万円以下の罰金に処せられる(刑法134条1項)。宗教、祈祷(きとう)もしくは祭祀(さいし)の職にある者またはこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことにつき知りえた人の秘密を漏らしたときも同じ(同条2項)。本罪は親告罪である(同法135条)。これらの職に従事する者は、職務上、健康・法的紛争など多くの人々の秘密に触れる機会が多く、また、これらの秘密が守られないと、安心して真相を打ち明けることができないところから、本罪が設けられている。
 本罪の主体は列記された者に限られる(身分犯)。「医師」「薬剤師」「弁護士」とは法律上これらの資格を有する者をいう。また、「医薬品販売業者」とは許可を受け医薬品を販売する者をいい、「弁護人」とは特別弁護人を意味する。なお、公務員・公認会計士・税理士・司法書士等については、本罪には含まれないが、特別法により同様の処罰規定がある。本罪における「秘密」とは特定の限られた者にしか知られていない事実をいい、公知の事実はこれに含まれない。この秘密は、本人が主観的に秘密とすることを欲する事実であれば足りるか、一般人が客観的に秘密として保護することを欲するものに限られるか、につき争いがあるが、後説が支配的見解である。なお、秘密は、自然人のほか法人その他の団体に関するものも含まれうる。
 次に、本罪における「漏らす」(漏示)とは、秘密をまだ知らない他人にこれを告知することをいい、口頭によると書面によるといずれでもよい。ちなみに、刑事訴訟法や民事訴訟法は裁判所に対し一般的に証人尋問権を認めているが、医師・助産師・看護師・弁護士・弁理士・公証人・宗教の職にある者またはこれらの職にあった者に限り証言拒絶権を認めている(刑事訴訟法149条、民事訴訟法197条1項2号)。なお、国家秘密、軍事機密については項目「機密保護法」を、企業秘密については項目「産業スパイ」を参照のこと。[名和鐵郎]

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