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竜光院 りゅうこういん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

竜光院
りゅうこういん

和歌山県高野町にある高野山真言宗の別格本山空海居住の地といわれ,高野山の山内寺院のなかで最古の歴史をもつ。寺伝によれば,初め中院と称していたが,16世明算 (めいざん) のとき,庭の池に如意宝珠を抱いた竜神が出現し,竜光院と改めたという。寺宝を多数所蔵し,空海が唐から帰国する際,船中に湧現 (ゆうげん) した観音を描いたという絹本着色『伝船中湧現観音像』,奈良時代の『大字法華経』,聖武天皇が全国に国分寺を建てた際の勅願経とされる『紫紙金字金光明最勝王経 (ししきんじこんこうみょうさいしょうおうきょう) 』および『細字金光明最勝王経』はいずれも国宝。

竜光院
りょうこういん

京都市北区にある臨済宗大徳寺塔頭黒田長政が父孝高の菩提を弔うために,春屋宗園開基として慶長 13 (1608) 年に創建したもの。密庵咸傑墨跡 (国宝) が掛けられる床があるため,密庵席と呼ばれる茶室を擁する書院は国宝建造物。この茶室は,境内の別の地に建っていたものを,書院造立時に内部に組込んだものとされている。慶安2 (49) 年に,創建当初の2階書院の骨組みを利用して造られた昭堂は重要文化財に指定されている。

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百科事典マイペディアの解説

竜光院【りゅうこういん】

竜光院(りょうこういん)

竜光院【りょうこういん】

京都大徳寺の塔頭の一つ。1606年黒田長政が創立,広大な寺域を領したが明治初の廃仏毀釈の際に縮小。書院の北西隅にある4畳半台目の茶室密庵(みったん)は棚,付書院(現在密庵床と呼ばれる)をもち,壁ははり付で絵が描かれた書院風の茶室。
→関連項目孤篷庵

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世界大百科事典内の竜光院の言及

【大徳寺】より

…伽藍の南にある竜源院の本堂(重要文化財)は大仙院本堂に次ぐ古さで,黄梅院の庫裏(1589,重要文化財)は年代の判明する禅宗塔頭庫裏では最古の遺構であり,また同時期の方丈(1588,重要文化財)とそろって残る例として珍しい。伽藍の西に所在する高桐(こうとう)院には《山水図》(南宋時代,国宝),竜光院には燿変天目茶碗(南宋時代,国宝),小堀遠州の設計になる四畳半台目茶室密庵(みつたん)(密庵席)をもった書院(江戸初期,国宝),孤篷(こほう)庵には古来より大名物として知られる井戸茶碗(銘喜左衛門。李朝時代,国宝),茶室忘筌(ぼうせん)(忘筌席。…

【密庵】より

…大徳寺塔頭(たつちゆう)竜光院にある茶室。小堀遠州の作と伝えられ,国宝に指定されている。…

※「竜光院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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