総じて(読み)ソウジテ

デジタル大辞泉 「総じて」の意味・読み・例文・類語

そうじ‐て【総じて】

[副]
全部で。「総じていくらの出費が」
全般傾向として。一般に。概して。「今年の夏は総じて雨が多かった」
[類語](1丸ごとそっくりそのまま全部徹頭徹尾残らず残り無く余すところなくことごとく通じてつぶさにこぞって丸丸身ぐるみ全一ぜんいつ全的全面的軒並み一通り一渡りごそっとごっそりすっかり一つ一つおよ有りと有る有りとあらゆる全容全貌おんぶにだっこオールラウンドすることなすこと何から何まで一部始終全体裏表網羅丸きり丸っきりあるがまま一揃ひとそろ一式十把ひとからげひとまとめありったけ総なめ細大漏らさず洗いざらい何もかも何でもかんでも根こそぎ漏れなく隈なく万事一から十まで一切いっさい一切合切いっさいがっさい/(2広い幅広い手広い広範広範囲多方面多角多面多岐さまざま各種種種諸種いろいろ多様多様化多面的多種多種多様多彩数数いろんなとりどり色とりどりもろもろ百般万般諸般多元多元的多角的横断的複眼的おしなべて一般全般に概して多くおおむね大概普通通例通常一体に総体およそあまね・広く・ほとんど大部分大方大抵大半大多数絶対多数九分通り十中八九九分九厘多数数多無数あまた通じてあらかたほぼおおよそ大体大略雑多よろず各人各様十人十色千差万別マルチ事事物物種種雑多各様種種くさぐさ玉石混淆こんこう凡百ぼんぴゃく百態百事百千万端各般数次幾度等等諸相諸物山ほどざらあれこれ何やかや何だかんだ何のかの何くれ何くれとなくあれやこれやごちゃごちゃ枚挙にいとまがない十指に余るあの手この手エトセトラ

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精選版 日本国語大辞典 「総じて」の意味・読み・例文・類語

そうじ‐て【総て・惣て】

  1. 〘 副詞 〙
  2. すべて。全部で。合計して。なべて。
    1. [初出の実例]「うたのありさま三十一字惣而五句あり」(出典:新撰髄脳(11C初))
    2. 「其外白拍子二人、惣して四人、一つ車に乗り具して」(出典:平松家本平家(13C前)一)
  3. 一般に。概して。いったいに。だいたい。
    1. [初出の実例]「叱するは総じて三蔵を叱するなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)心不可得)
    2. 「総じて迷信は何時の世にもあり易いもの」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六)
    3. [その他の文献]〔無量寿経連義述文賛‐下〕

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