一切合切(読み)イッサイガッサイ

デジタル大辞泉 「一切合切」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「一切合切」の意味・読み・例文・類語

いっさい‐がっさい【一切合切・一切合財】

  1. 〘 名詞 〙 ( 同じ意味の「一切」と「合切」を重ねて、その意を強めた語 )
  2. 全部。残らず。すべてのもの。いっさい。
    1. [初出の実例]「一さいがっさい一世帯(せたい)是切(これき)りで御座います」(出典怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝一一)
  3. ( 下に打消を伴って副詞的に用いる ) 全然。いっさい。
    1. [初出の実例]「一切合財興行物はせんこと」(出典:鱧の皮(1914)〈上司小剣〉五)

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四字熟語を知る辞典 「一切合切」の解説

一切合切

何もかも。全部。残らず。すべてのもの。いっさい。

[使用例] 手ブラまま日本に逃げ帰って、一切合財を放り棄てたままである[檀一雄火宅の人|1975]

[使用例] 不意に自分の側にいる妻も、遊園地にいる子供も、いな、この遊園地も百貨店も一切合財が消え失せて、自分一人、見知らぬ場所に立っているような気がした[福永武彦海市|1968]

[解説] 同じ意味の「一切」と「合切」を重ねて、その意を強めた語。下に打消の語を伴って副詞的にも用い、「合切」は「合財」とも書きます。

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