いっさい‐がっさい【一切合切/一切合財】
《同義語の「一切」と「合切」を重ねて、意味を強めた語》
1 全部。残らず。すべて。「―が灰になる」「―を売り払う」
2 (あとに打消しの語を伴い副詞的に用いて)全然。いっさい。「今後は―関知しない」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
一切合切
何もかも。全部。残らず。すべてのもの。いっさい。
[使用例] 手ブラの儘日本に逃げ帰って、一切合財を放り棄てたままである[檀一雄*火宅の人|1975]
[使用例] 不意に自分の側にいる妻も、遊園地にいる子供も、いな、この遊園地も百貨店も一切合財が消え失せて、自分一人、見知らぬ場所に立っているような気がした[福永武彦*海市|1968]
[解説] 同じ意味の「一切」と「合切」を重ねて、その意を強めた語。下に打消の語を伴って副詞的にも用い、「合切」は「合財」とも書きます。
出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報