(読み)ハナダ

デジタル大辞泉 「縹」の意味・読み・例文・類語

はなだ【×縹/花田】

縹色」の略。
かさねの色目の名。表・裏ともに縹色。
[類語]真っ青青色せいしょくあい青藍せいらん紺青こんじょう紺碧こんぺき群青ぐんじょう瑠璃るり花色露草色納戸色浅葱あさぎ水色空色ブルーインジゴコバルトシアンウルトラマリンマリンブルースカイブルーターコイズブルー

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精選版 日本国語大辞典 「縹」の意味・読み・例文・類語

はなだ【縹・花田】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はなだいろ(縹色)」の略。
    1. [初出の実例]「務(む)の八級には浅(うすき)緑、追(つい)の八級には深(こき)(ハナタ)、進(しん)の八級には浅縹」(出典日本書紀(720)持統四年四月(寛文版訓))
  3. (かさね)色目の名。表も裏も縹色になっているもの。
  4. 海鼠(なまこ)をいう女房詞
    1. [初出の実例]「新大よりはなたまいる」(出典:御湯殿上日記‐文明一七年(1485)一二月七日)
  5. はなだがみ(縹紙)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  6. はなだいろおどし(縹色威)」の略。
    1. [初出の実例]「次白糸赤綴、縹、洗革、小桜威等之色々筒」(出典:大塔物語(1466頃か))

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普及版 字通 「縹」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] ヒョウ(ヘウ)
[字訓] はなだ

[説文解字]

[字形] 形声
正字は(ひよう)に従い、声。〔説文十三上に「帛(はく)の白色なるものなり」とあり、はなだいろをいう。

[訓義]
1. はなだいろ、はなだいろのきれ。
2. 縹渺(ひようびよう)は、はるかなさま。
3. 漂と通じ、ゆらぐ。

[古辞書の訓]
名義抄〕縹 アヲシ・ハナダ 〔字鏡集〕縹 ハナダ・ウスアヲ・アヲシ

[熟語]
縹煙縹瓦縹蟻・縹玉・縹瓷・縹酒・縹書縹霄・縹・縹青縹清・縹致縹帙・縹縹飄縹縹縹眇縹緲縹綾縹繚・縹緑
[下接語]
縹・青縹・清縹・浅縹・装縹・白縹・碧縹

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