デジタル大辞泉
「茨」の意味・読み・例文・類語
むばら【▽茨】
「うばら」に同じ。
「巌の苔むし―這ひかかりたるなりけり」〈今昔・一三・一二〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
うばら【茨】
〘名〙 (
平安時代には「むばら」と表記されたが「うばら」の方が
古い)
① とげのある
小木の総称。いばら。うまら。おまら。
※
万葉(8C後)一六・三八三二「枳
(からたち)の
棘原(うばら)刈り除
(そ)け倉立てむ屎
(くそ)遠くまれ櫛造る
刀自」
※
伊勢物語(10C前)六三「むばらからたちにかかりて家に来てうちふせり」
② 「のいばら(野茨)」の
異名。《季・夏》 〔
本草和名(918頃)〕
うまら【茨】
※万葉(8C後)二〇・四三五二「道のへの
宇万良(ウマラ)の末
(うれ)に這
(は)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
茨 (イバラ・ウバラ;ウマラ;ムバラ)
植物。有刺植物およびバラ科バラ属の蔓性または直立低木の総称。バラの別称
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報