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語り かたり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

語り
かたり

日本音楽,演劇の用語。物語の略で,叙事的な内容を独白的または対話的に物語ることで,音楽的には朗誦形式をとる。 (1) 能では構成単位名称でもあり,候文でない散文体だが,ワキの演じどころであることが多く,その場合候文が混ることがある。 (2) 狂言において普通のせりふと異なる独白形式で物語る部分をいい,間狂言 (あいきょうげん) の「語り間 (かたりあい) 」もこの一種。『屋島』の替の型の間の『那須』語りが有名。 (3) 三味線音楽では,主として豊後系の時代狂言浄瑠璃に部分名称としての「語り」があり,長唄でも浄瑠璃的なものには転用されている。 (4) 歌舞伎で,看板や番付の本名題の上に,概要を美文調で書いたもの。

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デジタル大辞泉の解説

かたり【語り】

語ること。また、その話。
記録映画やラジオ・テレビのドラマなどで、筋や場面を説明・解説すること。ナレーション。
で、事件や由緒などを節がなくて抑揚の少ない、多くは散文調の詞(ことば)で物語ること。また、その部分。主にワキが演じる。
狂言で、普通のせりふとは違う独白形式の改まった口調で、事件や由緒を物語ること。また、その部分。
歌舞伎で、看板や番付外題(げだい)の上などに、その作の概要を掛け詞縁語などを多用した美文調で述べたもの。立(たて)作者が書いた。
語り伝える事柄。話題。
「永き世の―にしつつ後人の偲(しの)ひにせむと」〈・一八〇一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

かたり【語り】

口頭的言語活動の一種。動詞カタルの名詞形。カタルはイフ(言),ツグ(告)などの平常の発話とは異なって,始まりと終りのある方式のととのった物言いをいう。その語源は不明だが,型,象(かた)に関係づける説があって,物語を順序だてて述べることとも,出来事を模して述べることとも解されている。また,ノル(宣),トナフ(唱),ウタフ(歌)など,語義の隣接する語の用法を比較して,これらが話者の一方的な発話であるのに対して,カタルは聞き手を意識し,その期待,要求,疑問に答えて,何事かを説明,解説しようとする性格を持つとされる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

かたり【語り】

語ること。また、その話。
能や狂言で、叙事的な内容を物語ること。また、その文句。能楽では節をつけず、多くワキが演じる。
歌舞伎で、看板や外題の上に書く、粗筋を述べた七五調の文章。
劇や放送などで、筋や話の進行を物語ること。ナレーション。
話題。また、話の種。 「永き世の-にしつつ/万葉集 1801

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