錚錚(読み)ソウソウ

デジタル大辞泉 「錚錚」の意味・読み・例文・類語

そう‐そう〔サウサウ〕【××錚】

[ト・タル][文][形動タリ]
金属楽器の音がさえて響くさま。
「警邏剣履の響―たるを聞く」〈東海散士佳人之奇遇
多くのものの中で特にすぐれているさま。「錚錚たる顔ぶれ」
[類語]偉い有力な主立つ優れる秀でる優等優秀秀逸一廉ひとかど長ずるける粒揃い良い良好良質優良有数粒選り選抜簡抜抜粋精選厳選特選選り抜き一粒選り選り抜く白羽の矢が立つ

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精選版 日本国語大辞典 「錚錚」の意味・読み・例文・類語

そう‐そうサウサウ【錚錚】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 金属や楽器の音のさえて響くさま。
    1. [初出の実例]「切戒酣歌休節、錚錚恐起唾壺悲」(出典:玩鴎先生詠物雑体百首(1794)鉄火箸)
    2. [その他の文献]〔白居易‐琵琶詩〕
  3. 多くのもののなかで、特にすぐれているさま。傑出しているさま。
    1. [初出の実例]「善知鳥は、作文の法に能かなひたるものぞ。外百番と云ものには、錚錚(ソウソウ)佼々たるも少し」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)三)
    2. 「英の史家中に錚々(ソウソウ)たる魯ルド舞ラハム氏の如きは」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐劉盆子伝〕

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普及版 字通 「錚錚」の読み・字形・画数・意味

【錚錚】そうそう(さうさう)

金属や玉のふれあう音。すぐれたものにたとえる。〔後漢書、劉盆子伝〕徐宣等叩頭(こうとう)して曰く、~今日(くだ)ることを得て、虎口を去りて母に歸するがごとしと。~曰く、(けい)は謂(いはゆる)鐵中の錚錚、傭中の佼佼(かうかう)たるなりと。

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