(読み)ジョ

デジタル大辞泉 「除」の意味・読み・例文・類語

じょ【除】[漢字項目]

[音]ジョ(ヂョ)(呉) (ヂ)(慣) [訓]のぞく
学習漢字]6年
〈ジョ〉
取りのぞく。「除外除去除籍除雪除幕除名加除解除駆除控除削除切除排除免除
古いものを捨てて新しいものに移る。「除夜
新しい官職につける。「除官」
割り算をする。割り算。「除数除法乗除
〈ジ〉
のぞく。「掃除
官職につける。「除目
[名のり]きよ・さる・のき

じ【除】[漢字項目]

じょ

じょ〔ヂヨ〕【除】

割ること。割り算。除法。「加減乗

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精選版 日本国語大辞典 「除」の意味・読み・例文・類語

のぞく【除】

  1. 〘 名詞 〙 暦でいう十二直一つ。この日は掃除・炭抓(すみかき)・煤掃(すすはらい)・精進・沐浴(もくよく)などの汚れを除く仕事には吉で、その他は凶という。
    1. [初出の実例]「〔除〕者一切解除日也、故掃除、療病、炭抓、煤掃、精進、沐浴等吉、自余凶」(出典:簠簋内伝(14C後頃か)二)

じょヂョ【除】

  1. 〘 名詞 〙
  2. とりのぞくこと。
  3. わること。わりざん。除法。「加減乗除

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普及版 字通 「除」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

[字音] ジョ(ヂョ)
[字訓] はらう・のぞく・きざはし

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は余(よ)。余に徐・敍(叙)(じょ)の声がある。余は把手のある大きな針。これを呪具として道路に刺し、祓除を行う。道路には(途)といい、聖地には除という。〔説文〕十四下に「殿陛(でんぺい)(きざはし)なり」とするが、(ふ)は神梯の形で神の陟降する聖地、その地を修祓することを除といい、祓除を原義とする。祓除の意より除去・除外・除任・除夕のように用いる。みな旧を棄て、新に就く意である。

[訓義]
1. はらう、はらいのぞく、きよめる。
2. とりさる、とりはらう、さる。
3. はらいきよめたところ、宮廷の庭、きざはし。
4. 旧を去り、新を迎える。除官、除夕など。
5. 算法で、割算をいう。

[古辞書の訓]
名義抄〕除 ノゾク・ツク・ツキヌ・ケツ・サル・ヒラク・サラフ・ハシ・ヲサム・オク・ハラフ・シリゾク

[声系]
〔説文〕に除声として(きょじょ)のを艸部に収める。は竹席。鳩胸のような状態のものをもいい、形況の語であろう。

[語系]
除dia、・塗daは声が近く、・塗は同義、塗はまた道途の意にも用いる。呪儀によって邪霊を塗塞(とそく)する意があるのであろう。(唐)dangも声近く、〔爾雅、釈宮〕に「中の路、之れをと謂ふ」とあり、また堂塗ともいう。祓除し、呪禁を加えた道の意であろう。

[熟語]
除穢・除悪・除官除毀除却・除旧・除去・除潔・除月・除拘・除罪・除残・除試除疾・除日除授除胥・除書・除召除銷・除身・除夕除斥・除籍・除折除翦・除喪・除脱・除地・除田・除道・除拝・除廃・除班・除非・除貧・除服・除払・除糞・除法・除放・除亡・除名・除滅・除免・除目・除夜・除落・除例
[下接語]
除・階除・解除・玉除・駆除・禊除・除・軒除・原除・控除・歳除・灑除・削除・除・消除・詔除・乗除・攘除・清除・剪除・前除・掃除・大除・丹除・庭除・剔除・滌除・拝除・排除・復除・祓除・糞除・辟除・免除

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