(読み)タイ

デジタル大辞泉 「隊」の意味・読み・例文・類語

たい【隊】

ある目的のために二人以上が集まって一団となっているもの。また、一団となったものの並び方。隊列。「を組む」
兵士で組織された集団軍隊部隊
[類語](1組み仲間集団一群一団チームパーティー同類一類一党徒輩とはいともがらやからたぐい/(2軍隊軍勢部隊

たい【隊】[漢字項目]

[音]タイ(漢)
学習漢字]4年
組織され一団となった集まり。「隊員隊商隊長隊列横隊楽隊縦隊編隊
特に、兵の集団。「軍隊除隊大隊部隊兵隊連隊

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精選版 日本国語大辞典 「隊」の意味・読み・例文・類語

たい【隊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 二人以上の人が集まって一団をなしたもの。また、一団となって整列・組分けなどをしたもの。隊列。
    1. [初出の実例]「五車の隊〈略〉縦より来り十車の陣〈略〉横より来る」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉初)
    2. [その他の文献]〔孫子‐火攻〕
  3. とくに兵士の組織。軍隊。部隊。〔五国対照兵語字書(1881)〕 〔春秋左伝注‐襄公一〇年〕
  4. 令制の軍団で、兵士五〇人から成るもの。
    1. [初出の実例]「凡行軍。叙勲。定簿。毎隊以先鋒者第一」(出典令義解(718)軍防)

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普及版 字通 「隊」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(旧字)
12画

[字音] タイ・ツイ
[字訓] おちる・くみ

[説文解字]

[字形] 会意
旧字はに作り、(ふ)+(たい)。は神の陟降する神梯。その前に犠牲としての(獣)をおく形。〔説文〕十四下に「高きより(お)つるなり」とするが、神の降り立つところを示す字で、の下に土主の形を加えた(墜)(ち)は地の初文。はまたの初文である。金文の〔(えいき)〕に「對(こた)へて敢て(おと)さず」、〔(ろくはくしゆうき)〕「(つ)ぎてさず」のように、を隊・墜の意に用いる。・隊・墜はいわゆる古今の字。〔説文〕にを収めていない。

[訓義]
1. ち。の初文。神の降りたつところ。
2. おちる、地におちる。
3. おとす、うしなう。
4. むれ、くみ、つら、つらなる。

[古辞書の訓]
名義抄 ヲツ・ホシイママ・イチノミチ 〔字鏡集〕 タムロ・ヲツ・ホシイママ・ウス・ミガク・イチノミチ

[声系]
〔説文〕にを収めず声としてなど二字を収める。は陽、字はまたに作り、聖火をとるときに用いる。

[語系]
・隧diutは同声。墮(堕)・隋duaiと声近く、みな落ちる意がある。dui、tuaiも声近く、崩れる状態をいう。

[熟語]
隊伍隊主隊率・隊長・隊列隊失
[下接語]
一隊・横隊・楽隊・艦隊・騎隊・軍隊・行隊・支隊・衆隊・縦隊・除隊・小隊・仗隊・陣隊・全隊・大隊・入隊・部隊・分隊・兵隊・編隊・歩隊・本隊・聯隊

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