デジタル大辞泉 「輩」の意味・読み・例文・類語 とも‐がら【▽輩/×儕】 同類の人々をさしていう語。仲間。「学問を志す―」[類語]仲間・同類・一類・一党・徒輩とはい・徒と・やから・たぐい・組・集団・一群・一団・隊・班・チーム・パーティー はい【輩】[漢字項目] [常用漢字] [音]ハイ(漢) [訓]ともがら やから ばら1 同列の仲間。ともがら。「軽輩・後輩・弱輩・先輩・徒輩・奴輩・同輩・年輩・朋輩ほうばい・末輩・老輩」2 列をなして続々と起こる。「輩出」[名のり]とも ばら【▽輩/▽原/×儕】 [接尾]人を表す語に付いて、複数の意を表す。「殿―」「奴―」「法師―の二、三人物語しつつ」〈源・夕顔〉[補説]「殿ばら」などを除けば、多く同輩以下に対して、敬意を欠いた場合の表現として用いられる。 はい【輩】 なかま。ともがら。やから。「かの―は皆遠くこの少女に及ばぬのである」〈鴎外・魚玄機〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「輩」の意味・読み・例文・類語 とも‐がら【輩・儕・儔】 〘 名詞 〙① 同じような人々。ある一定の種類に属する人々を、その集団として表現する語。なかま。同類。[初出の実例]「幸(さきはひ)の厚き止毛加羅(トモガラ)参到(まゐた)りて正目(まさめ)に見けむ足跡(あと)の羨(とも)しさ嬉しくもあるか」(出典:仏足石歌(753頃))「深き御うつくしみ、大八洲にあまねく、沈めるともがらをこそ、多くうかべ給ひしか」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)② ( 「ともがらを結ぶ」の形で ) よしみ。友好。仲間となること。同盟を結ぶことについていう。[初出の実例]「是に由りて加羅、儻(トモカラ)を新羅に結びて怨を日本に生せり」(出典:日本書紀(720)継体二三年三月(前田本訓))輩の語誌平安時代の和文資料にはほとんど用いられず、訓点資料に多用される漢文訓読語である。 はい【輩】 〘 名詞 〙① 並んでいること。列。② 同じ仲間。ある部類に属する者。ともがら。また、ある語の下に付いて、「…という連中」「…といった人達」の意でも用いる。[初出の実例]「堂上有下紆二朱紫一者三十余輩上」(出典:古事談(1212‐15頃)一)「若し此数万の書生輩(ハイ)が」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一)[その他の文献]〔晉書‐陶侃伝〕③ 相手。 ばら【輩・原・儕】 〘 接尾語 〙 人を表わす名詞に付いて、複数を表わす。中古から中世にかけてはかなり広範囲に用いられているが、その後は限られた数種の語に付いて用いられる。初期の「殿ばら」などを除けば、同輩以下、むしろ軽蔑した場合に使われる。「女ばら」「衆(す)ばら」「法師ばら」「海賊ばら」「奴ばら」「己ばら」など。[初出の実例]「うかれめばらの申すやう」(出典:大和物語(947‐957頃)一四六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「輩」の読み・字形・画数・意味 輩常用漢字 15画 [字音] ハイ[字訓] ともがら・なかま・やから[説文解字] [字形] 形声声符は非(ひ)。非は非(ひしつ)、すきの象で、左右に相並ぶものをいう。〔説文〕十四上に「軍の車を發するときの(ごと)し。百兩を輩と爲す」とあり、〔六韜、犬韜、均兵〕に「百車に一將」とあって、百車一輩を以て一戦闘集団を編成した。その軍に属するものを同輩という。親族関係で、同世代に属するものを輩といい、その長幼の順次を輩行といい、字はまた排行に作る。交友・同僚にも及ぼして、前輩・同輩・後輩という。[訓義]1. ともがら、たぐい、同一の集団・組織に属するもの。2. なかま、あいて、交友。3. やから、親族の排行の関係にあるもの。4. つらねる、ならぶ、回数、たび。[古辞書の訓]〔名義抄〕輩 トモガラ・ヒトシ 〔字鏡集〕輩 ナラブ・トモガラ・ヲモクルマ[熟語]輩学▶・輩起▶・輩偶▶・輩行▶・輩作▶・輩出▶・輩数▶・輩儕▶・輩輩▶・輩分▶・輩流▶・輩類▶[下接語]下輩・我輩・渠輩・愚輩・君輩・群輩・軽輩・後輩・儕輩・児輩・時輩・若輩・汝輩・数輩・先輩・前輩・曹輩・俗輩・儔輩・奴輩・等輩・同輩・年輩・朋輩・凡輩・末輩・名輩・余輩・流輩・両輩・倫輩 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by