高砂(読み)タカサゴ

デジタル大辞泉 「高砂」の意味・読み・例文・類語

たかさご【高砂】[地名・曲名]

兵庫県南部の市。加古川河口にあり、播磨灘はりまなだに面する。重化学工業が盛ん。人口9.4万(2010)。→高砂神社
謡曲。脇能物世阿弥作。阿蘇あその神官が高砂の浦へ来ると、住吉すみのえと高砂の松の精が現れて松の長寿と和歌の繁栄を語り、人の世をことほぐ。
に基づく種々の邦楽曲。長唄一中節など。
台湾の異称。

たか‐さご【高砂】

フエダイ科の海水魚。全長約30センチ。体は長楕円形で、青みがかった背に2本の黄色縦帯がある。本州南部・東南アジアインド洋に分布。食用。ぐるくん。
結婚披露宴で、新郎・新婦の座る席。謡曲の高砂にちなむ。
[補説]地名・曲名別項。→高砂

たか‐すなご【高砂/高砂子】

小高く盛り上がった砂地。

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精選版 日本国語大辞典 「高砂」の意味・読み・例文・類語

たか‐さご【高砂】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 砂の高く丘のようになった所。高い砂丘。高まさご。また、山のこと。
      1. [初出の実例]「たかさごの、尾上に立てる」(出典:催馬楽(7C後‐8C)高砂)
    2. たかさごゆり(高砂百合)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 兵庫県南部の地名。加古川河口の西岸に発達。古来、港町として知られる。現在は播磨灘工業地域の一中心。謡曲「高砂」で知られる高砂神社の「相生(あいおい)の松」や曾根天満宮の「曾根の松」がある。昭和二九年(一九五四)市制。歌枕。
      1. [初出の実例]「たれをかも知る人にせんたかさごの松も昔の友ならなくに〈藤原興風〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑上)
    2. [ 二 ] 謡曲。脇能物。各流。世阿彌作。古名「相生(あいおい)」「相生松」。肥後国阿蘇の宮の神主友成が都に上る途中、高砂の浦で景色をながめていると、老人夫婦がやってきて松の木陰を掃き清める。そして、友成に高砂と住吉の二本の松を相生の松といういわれや松のめでたいことなどを語って、舟に乗って沖に去る。友成が住吉に行くと明神が現われ、御代を祝って神舞を舞う。祝言曲として、結婚式などの祝儀の席でもよくうたわれる。
    3. [ 三 ] 催馬楽の曲名。廃絶曲。
    4. [ 四 ] [ 二 ]をもとにした種々の邦楽の曲名。長唄では「高砂丹前」「新曲高砂」。一中節「高砂松の段」。地歌、箏曲(山田流「高砂」、生田流「新高砂」)、吉備楽、歌沢にもある。
    5. [ 五 ] 台湾の別称。〔訓蒙図彙(1666)〕

高砂の補助注記

( 1 )「五代集歌枕‐上」は、「山之惣名」としての高砂を詠んだ歌例と「所名」としての例を並記して、「たかさごのをのへ 人伝云、高砂云、山之惣名也云々。〈略〉たかさごとは、すべて山を云と古人説也。しかはあれど所名につきてかはる也」といっている。両者の識別は個々の歌ごとに検討するしかなく、識別できないものも多い。
( 2 )「古今集‐序」に「たかさご、住之江の松も相生のやうにおぼえ」と住之江と並ぶ松の名所として記されているように、松をとりあわせて詠んでいる例は、歌枕としての高砂であると考えられる。

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日本歴史地名大系 「高砂」の解説

高砂
たかさご

加古川の河口部、現高砂町から加古川市尾上町養田おのえちようようた・同池田いけだ付近にあった古代から中世にかけての地名。康和四年(一一〇二)八月四日の丹波国司下文(東寺百合文書)に高砂津とみえ、高階為章大山おおやま(現篠山市)の下司に対し、高砂津の材木を引く人夫三〇人を召進めるよう命じている。治承四年(一一八〇)三月二一日、安芸厳島神社参詣のため西下した高倉上皇は高砂の泊(現尾上町養田付近)に到着。しかし湊は浅瀬であったため「はしぶね」(端舟)に輿を乗せて上陸している(高倉院厳島御幸記)。元暦元年(一一八四)九月二日、源範頼軍は平氏追討のため西国へ発向、その後しばらく「室高砂ノ辺ニ休ヒテ」いる(保暦間記)。「平家物語」にも高砂から船に乗って和泉国や讃岐国へ渡海する話が散見される。建永二年(一二〇七)二月、土佐配流の途中高砂浦に寄港した法然は漁を生業とする老翁とその妻ら多くの人々に結縁しており(法然上人絵伝)、現高砂町横たかさごちようよこ町の十輪じゆうりん寺は法然を中興開山としている。

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改訂新版 世界大百科事典 「高砂」の意味・わかりやすい解説

高砂[市] (たかさご)

兵庫県南部,播磨灘に臨む重工業都市。東は加古川市,西は姫路市に接する。1954年高砂町,荒井村,曾根町,伊保村が合体,市制。人口9万3901(2010)。町の発展は池田輝政による加古川水運の改修と港の整備により始まり,播磨の穀倉地帯を背後にもつことから姫路藩の年貢米の集散地,内海航路の拠点として栄えた。明治中期,鉄道(山陽本線)が市内を避けたことから発展が遅れたが,加古川の水に恵まれているのでしだいに製紙,紡績などの工場が立地し,昭和に入ると機械,化学,窯業などがつづいた。また市内荒井の干拓地は軍用地となったが,第2次大戦後民間に払い下げられ三菱重工業,神戸製鋼所など大企業が進出し,播磨臨海工業地域の中核をなす工業都市となっている。一方,謡曲《高砂》で知られる海岸線の松林はほとんど姿を消し,埋め立てられた海水浴場の代りに人工海岸がつくられている。JR山陽本線,山陽電鉄線が通る。
執筆者:

播磨国加古郡の港町として発展し,中世には瀬戸内播磨五泊の一つであった。もと加古川河口左岸にあったが,砂州の発達で港の機能が失われたため,1601年(慶長6)姫路藩池田輝政は右岸に位置を移して町の建設に着手し,10年高砂城を築いた。18年(元和4)には城は廃され,そのころ東西380間,南北360間の地域に碁盤目の町割りができている。加古川の支流高砂川沿いと,新たに開削した南堀川沿いの地区は港町,町中央の南北の筋本町通りは商人町,その西は職人町,南は漁師の町をなした。播州米,長束(ながそく)木綿などを積み出し,干鰯(ほしか)などを移入した。1773年(安永2)の人口は8097人。港町にふさわしく,江戸初期にはこの町から朱印船貿易の天竺徳兵衛が出,江戸中期には播州産木綿糸をより合わせて織った松右衛門帆の発明者工楽(くらく)松右衛門が出ている。彼は択捉(えとろふ)島築港の功により幕府から〈工楽〉の苗字を与えられたものである。
執筆者:

松を景物として歌に詠まれることが多く,《古今集》仮名序に〈高砂,住の江の松も相生(あひおひ)のやうにおぼえ〉とある。この〈相生の松〉の後身という松が高砂神社境内にある。《古今集》巻十七には藤原興風の歌〈誰をかもしる人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに〉がある。謡曲《高砂》は,阿蘇から上京の神主が高砂の浦で尉と姥(実は住吉と高砂の松の精)と出会い,松の神秘を語るのを聞くというもので,祝の席で謡われる。
執筆者:


高砂 (たかさご)

(1)能の曲名。脇能物。神物。世阿弥作。シテは住吉明神の神霊。九州阿蘇の宮の神主(ワキ)が京に上る途中,播磨の高砂の浦に立ち寄ると,松の木陰を清める老人夫婦(前ジテ・ツレ)に出会う。老人は,この木が相生(あいおい)の松であると教え,自分は摂津の住吉の者で,この姥(うば)が当地の者だからいわれを詳しく知っているという。この夫婦の別居を神主は不審に思うが,老人たちの説明によると,妹背の仲は住む所などにかかわりがなく,高砂の松と住吉の松も,相生の松といって夫婦の松なのだという。この二つの松は,《万葉集》《古今集》の2集にたとえられ,松の葉の栄えは和歌の言の葉の栄えを意味し,つまりは天下泰平の象徴だというのである。老人はなお松の徳をさまざまに物語り(〈クセ〉),自分たちこそその松の精だと名を明かし,先に住吉へ行って待っていると言い残して小舟で沖へ出てしまう。神主が浦の男(アイ)に子細を尋ねると,男も松のめでたさをたたえ,自分は舟を新造したので神職の方に乗りぞめをしてもらいたいと頼む。神主がその舟で住吉へ行くと,住吉の明神(後ジテ)が現れて壮快な舞を舞い(〈神舞(かみまい)〉),天下泰平を祝福する(〈ロンギ〉)。

 脇能は祝言専一に作られていておもしろみに欠ける能が多く,またそれが本旨に合致してもいるのだが,この能は変化に富み作曲もおもしろいので上演が多い。長寿の夫婦の能というところから,婚礼などの祝儀の小謡に,〈四海波静かにて……〉その他の部分が謡われる。ただし有名な〈高砂やこの浦舟に……〉の謡はワキの謡なので,正式の祝言謡とはされない。終曲部分の〈千秋楽には民を撫で……〉の謡は,付祝言(つけしゆうげん)として常用される。
執筆者:(2)邦楽,日本舞踊の一系統。能の《高砂》によった祝儀曲。(a)一中節《高砂松の段》。初世都一中作曲。年代未詳。能の前半によった作で,能にもっとも近い歌詞。長編の一部か。(b)長唄《女夫松(みようとまつ)高砂丹前》。通称《高砂丹前》。1785年(天明5)初世杵屋正次郎作曲。前半は能により,後半に槍踊(やりおどり),松尽しが入る。古風な曲調。(c)長唄《新曲高砂》。1916年長唄研精会200回記念曲。半井桃水作詞。(d)地歌《高砂》。戸川勾当調,三下り物。能の待謡の部分。(e)箏曲《新高砂》。明治初年名古屋の寺島花野作曲。歌詞は(d)に同じ。別名《雲井高砂》。(f)山田流箏曲《高砂》。作曲年代未詳。入門曲。(g)うた沢《高砂》。両派。三下り。年代未詳。

 なお,雅楽の催馬楽(さいばら)に《高砂》がある。の曲。非現行曲で,高砂の尾上(おのえ)に立つ白玉椿・玉柳を歌ってあるが,もとは恋愛歌であるとか,家ほめ歌であるとか,種々の解釈がある。
執筆者:

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「高砂」の意味・わかりやすい解説

高砂(市)
たかさご

兵庫県南部、播磨灘(はりまなだ)に面する市。1954年(昭和29)加古(かこ)郡高砂町と荒井村、印南(いんなみ)郡曽根(そね)町と伊保(いぼ)村が合併して市制施行。1956年印南郡阿弥陀(あみだ)村と米田(よねだ)町の一部、1957年同郡北浜村を編入。市域の大部分は東を限る加古川の三角州からなる平坦(へいたん)地で、北西部に石英粗面岩の丘陵がある。北からJR山陽本線、国道2号とバイパス、250号、山陽電鉄などがほぼ東西に走るが、南北方向からの道路が少なく、朝夕の交通が渋滞する。海上輸送は貨物が中心で、東播磨港の高砂本、高砂西、伊保、曽根の4港区がある。開発は早く、丘陵地を中心に無土器時代からの遺跡がある。南部の臨海部を占める中心地区の高砂は、『万葉集』などに南毘都(なびつ)島とある所で、のちに陸続きとなった。曽根の松、高砂の松、尾上(おのえ)の松で知られた砂丘も平安時代には陸地ではなかったと思われる。中世になって皇室領の高砂御厨(みくりや)、摂関家領の伊保荘(しょう)などが成立する。高砂の港町としての発展は、加古川の流路変更で対岸の尾上(加古川市)あたりが港の機能を失ってからで、姫路藩主池田輝政(てるまさ)はこれにかわる港として、堀川を開削して加古川の水を導き新港を築いた。その後、加古川流域の年貢米の集散地となり、また瀬戸内海航路の寄港地として繁栄した。明治以後は三菱(みつびし)製紙、鐘淵(かねがふち)紡績(のちカネボウ)の進出に始まり、第二次世界大戦後は電力、鉄鋼、化学、食品などの工場が集中し、高砂工業公園が建設されるなど、かつての白砂青松の地も屈指の重化学工業地域となり、播磨工業地域の中核を形成、人口も急増した。地場産業の石材産出は盛んであるが、農業、水産業は年々減少している。

 謡曲『高砂』で知られる高砂神社境内の「相生の松(あいおいのまつ)」は現在5代目である。浄土宗十輪寺には絹本著色五仏尊像(国の重要文化財)があり、境内には豊臣(とよとみ)秀吉の朝鮮出兵に徴発された水夫(かこ)の供養塔がある。生石(おうしこ)神社の御神体である巨大な切石(きりいし)「石の宝殿」は謎(なぞ)の石造工作物として知られる。県立高砂海浜公園は失われた海浜を人工的に復原したものである。市の北部には鹿島・扇平自然公園がある。面積34.38平方キロメートル、人口8万7722(2020)。

[大槻 守]

『山本徹也著『近世の高砂』(1951・高砂市)』『『高砂市史――曽根編』(1964・高砂市)』『『高砂市史――伊保編』(1969・高砂市)』『『高砂町史誌』(1980・高砂市)』



高砂
たかさご

能の曲目。初番目・脇(わき)能物。五流現行曲。世阿弥(ぜあみ)作。古い名称は「相生(あいおい)」。『古今集』の序の「高砂、住江(すみのえ)の松も相生のやうに覚え」ということばを核に、和歌の徳と、夫婦の愛と、長寿の喜びと、国の繁栄の永続を祝い、真の脇能、正式な祝福の能とされ、また能の代表作として昔から愛されてきた。江戸時代には、徳川家の旧姓が松平であったため、松にちなむこの能は、とくに重んじられた。将軍家の正月祝いの行事として、この能の「四海波(しかいなみ)」とよばれる「四海波静かにて。国も治まる時津風(ときつかぜ)。枝を鳴らさぬ御代(みよ)なれや」の一節を、観世大夫(かんぜだゆう)が平伏して謡うしきたりがあった。

 肥後(ひご)国(熊本県)阿蘇(あそ)の宮の神主(ワキ、ワキツレ)が登場し、播州(ばんしゅう)(兵庫県)高砂の浦に着く。そこへ木陰を清める老人夫婦(前シテとツレ)が現れて松のいわれを述べる。尉(じょう)と姥(うば)は高砂と住江と場所を隔てても通い合う相生の松の夫婦愛を語り、われわれがその2人、住江で待つと告げて沖に消える。新造の舟に乗って神主たちは「高砂やこの浦舟に帆を上げて」と船出をし、住江に着く。住吉(すみよし)明神(後シテ。神松の精とする流儀も)が現れて、さっそうと神舞を舞い、祝福を与えて終わる。後シテは昔は老体の神であり、やがて荒々しい神の演出となり、現代のように憂愁味を帯びた若い神の姿になったのは室町時代の末とされる。長唄(ながうた)、地唄(じうた)、箏(そう)曲、一中節(いっちゅうぶし)、うた沢などに高砂物とよばれる系列を生んでいる。

増田正造

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百科事典マイペディア 「高砂」の意味・わかりやすい解説

高砂【たかさご】

(1)能の曲目。世阿弥作。古くは相生(あいおい)とも。脇能物五流現行。長寿を保ち得た夫婦の愛情と平和をたたえる曲として,古来祝福の能の典型とされる。前段は松の落葉をかく老人夫婦。後段は住吉明神(または神松の精)が若い男神の姿で現れすがすがしい舞を舞う。(2)(1)を原拠とする邦楽曲・歌舞伎舞踊などの通称。〈高砂物〉とも総称される。祝儀曲。地歌・箏曲では明治新曲《新高砂》が最も有名。このほか,長唄《新曲高砂》,歌舞伎舞踊《高砂丹前》(長唄),上方舞《高砂丹前》(江戸歌),《高砂の松》(常磐津節),一中節《高砂松之段》など。
→関連項目千秋楽夢幻能

高砂[市]【たかさご】

兵庫県南部,加古川河口の西岸の市。1954年市制。姫路藩の米集散地,内海航路の港町として発達。高砂線(1984年廃線),山陽電鉄の開通後,臨海干拓地を中心に製紙,紡績の工場,昭和に入ると窯業,機械,化学,食品,鉄鋼などの大工場が進出,播磨(はりま)灘臨海工業地帯の一中心をなし,人口も急増している。高砂神社の相生(あいおい)の松は有名。山陽本線が通じる。34.38km2。9万3901人(2010)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高砂」の意味・わかりやすい解説

高砂
たかさご

能の曲名。古くは『相生 (あいおい) 』『相生松』。初番目物,脇能世阿弥作。春の初め肥後国阿蘇宮の神主友成 (ワキ) が都へ上る途中,播州高砂の浦で,松の木陰を掃く老翁 (前ジテ〈小牛尉の面,尉髪,水衣,白大口,サラエ〉) と老婆 (ツレ〈姥の面,姥髪,鬘帯,水衣,唐織,杉箒〉) に会い,高砂の松と住吉の松を相生の松といういわれや,松がめでたいことを説かれる。やがて2人は松の精であると名のって小舟で去る。友成が住吉へ行くと住吉明神 (後ジテ〈邯鄲男の面,黒垂,透冠,金緞鉢巻,袷狩衣,白大口,扇〉) が現れて,神舞を舞い,めでたい御代をことほぐ。代表的な祝言能。小書 (こがき) が多い。近世の邦楽に大きな影響を与えた (→高砂物 ) 。

高砂
たかさご

東京都葛飾区中部の地区。中川に沿い,水田を宅地に転換した住宅地。京成電鉄高砂駅があり,金町線が分岐する。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「高砂」の解説

たかさご【高砂】

静岡の日本酒。酒名は、縁起の良い松を謡った謡曲「高砂」に由来。能登杜氏が山廃仕込み、再仕込みなどで酒を醸す。大吟醸酒純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒をそろえる。平成3、8年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦、美山錦、五百万石。仕込み水は富士山の伏流水。蔵元の「富士高砂酒造」は天保2年(1831)創業。所在地は富士宮市宝町。

たかさご【高砂】

島根の日本酒。酒名は、酒造地の地名と隣の土地がそれぞれ「白砂」「高崎」と呼ばれていたことと、謡曲の「高砂」にちなみ命名。大吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒をそろえる。平成8、9、12年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦など。仕込み水は自家井戸水。蔵元の「財間酒場」は寛政3年(1791)創業。所在地は鹿足郡津和野町中座。

たかさご【高砂】

石川の日本酒。父祖が松任郷士・二階堂氏の末裔であったことから、酒名は松任の松に関係のある謡曲からとり命名。大吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒、本醸造酒などがある。平成14、15年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は五百万石など。仕込み水は白山を源とする手取川の伏流水。蔵元の「金谷酒造店」は明治2年(1869)創業。所在地は白山市安田町。

たかさご【高砂】

佐賀の日本酒。加水せずに瓶詰にする「庫出し原酒」はアルコール度数19%の重量感のある酒。ほかに本醸造酒など。仕込み水は天山山系の伏流水。蔵元の「小柳酒造」は文化年間(1804~18)創業。所在地は小城市小城町上町。

たかさご【高砂】

三重の日本酒。平成7、16、18、20年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦など。仕込み水は自家井戸水。蔵元の「木屋正酒造」は文政元年(1818)創業。所在地は名張市本町。

たかさご【高砂】

千葉の日本酒。蔵元は「高砂酒造」。現在は廃業。蔵は銚子市野尻町にあった。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「高砂」の解説

高砂〔果物〕

サクランボの品種のひとつ。アメリカ、オハイオ州で育成された品種で、英名はロックポート・ビガロー(Rockport Bigarreau)。日本には明治時代に導入され、1911年に高砂と命名された。果皮は鮮やかな赤で、果肉は乳白色、実の形は短いハート型。甘みと酸味のバランスがよい。主な産地は山梨県、山形県、長野県など。

高砂〔日本酒〕

三重県、木屋正(きやしょう)酒造合資会社の製造する日本酒。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「高砂」の解説

高砂
(通称)
たかさご

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
女夫松高砂丹前
初演
天明5.11(江戸・桐座)

高砂
たかさご

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
元禄1(江戸・市村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「高砂」の解説

高砂 (タカサゴ)

学名:Caesio diagramma
動物。フエダイ科の海水魚

高砂 (タカサゴ)

植物。バラ科の落葉小高木。ナデンの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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