デジタル大辞泉
「齢」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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よわいよはひ【齢・歯】
- 〘 名詞 〙 ( 「よ(世)はい(延)」の意か )
- ① 生物が生きてこの世を過ごしてゆく間。年齢。とし。
- [初出の実例]「仁孝(ひとをめくみおやにしたかふ)こと遠く聆(きこ)え、以歯(みヨハヒ)且(ま)た長(な)りたまへり」(出典:日本書紀(720)仁徳即位前(前田本訓))
- 「をとめ子も神さびぬらしあまつ袖ふるき世の友よはひへぬれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)
- ② 年のころ。年配。
- [初出の実例]「いま少し、もの思し知るよはひにならせ給なば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)澪標)
- ③ ( 仲間に加わる意の「歯(し)す」の歯の字の訓読みから ) 仲間に加わること。仲間として連なること。→よわいする。
- [初出の実例]「ちこのよはいはかうはいたつなにふち馬 人はなるまいのりたるその身のすかたは をもしろいはちこのよはいは」(出典:歌謡・田植草紙(16C中‐後)晩歌三番)
れい【齢】
- 〘 名詞 〙 昆虫の幼虫の発育段階を区分する単位。一種の成長単位。卵が孵化(ふか)して第一回の脱皮をするまでの期間を第一齢、次の脱皮までの期間を第二齢というように脱皮から脱皮までの期間を表現し、最終脱皮より蛹化までの期間を最終齢という。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「齢」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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齢
れい
instar
昆虫の幼虫(若虫(わかむし)を含む)の時期は、成長につれておこる脱皮によってくぎられるが、その各期間を齢とよぶ。卵が孵化(ふか)してから第1回の脱皮をするまでが第一齢、第1回と第2回の脱皮の間が第二齢であり、以後同様に名づけられる。幼虫期の最後の齢は終齢とよばれることがある。齢の数は昆虫の種により異なり、同種でも状況により変化があるものもあり、一定でないものもある。
[中根猛彦]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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齢
れい
instar
昆虫類の幼生 (幼虫,若虫) は脱皮を重ねて成長するが,そのおのおのの発育段階をいう。孵化後第1回の脱皮までを1齢,それ以後脱皮ごとに順次2齢,3齢,…と呼び,成虫あるいは蛹になる前を終齢と呼ぶ。何齢で成虫あるいは蛹になるかは,たとえば,甲虫類やハエ (双翅) 類は3齢,チョウ (鱗翅) 類は5~6齢というように,種によってほぼ決っている場合が多い。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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