そんな(読み)ソンナ

デジタル大辞泉 「そんな」の意味・読み・例文・類語

そんな

[形動]
聞き手、または、そのそばにいる人が当面している事態や、現に置かれている状況がそのようであるさま。それほどの。そのような。「そんな話は聞いたことがない」「そんなに嫌ならやめなさい」
聞き手のそばにある、または、聞き手がもっているものがそのようであるさま。それほど。そのような。「僕もそんな服が着てみたい」「そんなに高い時計、よく買えたね」
[補説]連体形に「そんな」「そんなな」の二形がある。連体形として一般には「そんな」の形が用いられるが、接続助詞「ので」「のに」などに続くときは「そんなな」の形が用いられる。「状況がそんななのに、よく無事でいられたものだ」
[類語](連体修飾語として)そのようなそうしたそういう然様さようさしたる連用修飾語として)さもさもさもそのようにそうそれほどしか余り満更まんざら必ずしもあながち一概にさしてさほどさまで大してなかなか取り立てて別段さのみさしもこれほどどれほどいかほど何ほどそれくらいこれくらいこのくらいこればかり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「そんな」の意味・読み・例文・類語

そんな

〘形動〙 (語幹がそのまま連体形の働きをするが、接続助詞「のに」「ので」が下に付くときは、「そんなな」の形をとる) 人や物事程度状態がそのようであるさま。そのよう。そのような。
浮世草子好色五人女(1686)二「夫婦つれだちても、そのその、そんな事はせぬぞ」
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉一「何もそんなに案じるにも及ぶまい」

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