高い(読み)タカイ

デジタル大辞泉 「高い」の意味・読み・例文・類語

たか・い【高い】

[形][文]たか・し[ク]

㋐物が、地面などの基準になるところから、かなり上の位置にある。「日が―・い」「頭上―・く翻る旗」「手を―・く上げる」⇔低い
㋑垂直方向への伸びぐあいが大きい。基準となる面からの出っ張りが大きい。「―・く積み上げる」「―・い鼻」⇔低い

声量が大きい。また、音声の振動数が多い。音域が上である。「興奮して声が―・くなる」「―・い音の出る楽器」⇔低い
㋑広く知れわたっている。「名声が―・い」「悪名が―・い」

物事の程度が他よりも上である。また、水準よりも上である。「教養が―・い」「お目が―・い」「格調―・い作品」「香りが―・い花」⇔低い
㋑目標などがりっぱである。高邁・高遠である。「志が―・い」「プライドが―・い」⇔低い

㋐数値が大きい。また、度合いが大きい。「―・い点数」「温度が―・い」「平均年齢が―・い」「栄養価が―・い」⇔低い
㋑金額がかさむさま。また、ある金額に占める割合が大きいさま。「―・く売れる」「税金が―・い」⇔低い安い
他人を見下すさま。おごりたかぶるさま。多く「お高い」の形で用いる。「お―・い人」→御高おたか
「乙に―・く留まって平気でいるじゃないか」〈漱石明暗
[派生]たかさ[名]
[下接句]腰が高い敷居が高いが高い鼻が高い目が高い父の恩は山より高し
[類語](1小高いうずたかい高高高らか亭亭/(4高値たかね高価高め割高値が張る手が出ない高嶺の花馬鹿高い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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