デジタル大辞泉 「朝顔」の意味・読み・例文・類語
あさ‐がお〔‐がほ〕【朝顔】
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1 ヒルガオ科の
2 キキョウの別名。〈新撰字鏡〉
3 ムクゲの別名。〈名義抄〉
4 カゲロウ(蜉蝣)の別名。
5 朝顔の花の形をしたもの。漏斗状の器物や、管楽器の先端部。また特に、男子用便器のこと。
6 朝起きたばかりの顔。
「ねくたれの御―見るかひありかし」〈源・藤裏葉〉
7
8 焼き
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[補説]書名別項。→槿
[類語]昼顔・夕顔・夜顔
( 1 )上代における「あさがお」については諸説あって決めがたいが、桔梗とするのが無難。
( 2 )「万葉集」では秋の野に咲く花として親しまれていたことがわかる。平安時代には、朝咲いて夕方にはしぼむ花というはかないイメージが持たれ、「和漢朗詠‐上・槿」「あさがほをなにはかなしと思ひけむ人をも花はいかが見るらむ〈藤原道信〉」のように、花の命の短さと無常観を結びつけて歌うようになる。
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報