デジタル大辞泉
「カフェテリア」の意味・読み・例文・類語
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カフェテリア
- 〘 名詞 〙 ( [アメリカ] cafeteria ) 客自身が好みの料理を選んで、自分で食卓に運んで食べる形式の軽便な料理店。
- [初出の実例]「ここのブッフェは、カフェテリヤ式になっていて」(出典:ロシアに入る(1924)〈荒畑寒村〉西比利の汽車旅行)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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カフェテリア
かふぇてりあ
cafeteria スペイン語
原語はコーヒー店の意。転じて客自身が好みの料理を盆にとってプリペイドカードや現金で料金を払い、自分で食卓に運んで食べるセルフサービスの食堂をさす。第一次世界大戦後のアメリカで広く普及し、日本では大正末期、大阪の南海電気鉄道経営の南海食堂がこの方式をとったのが始まりとされる。
普通、客の好みに応じるために、和食、めん類、丼(どんぶり)もの、洋食、カレー、ピラフ、パスタ、中華、点心など、多種類のメニューが用意されており、客にとっては安い値段で気楽に食事ができ、店にとっては短時間に大量の客がさばけるうえに人件費が節約できる利点がある。会社や工場の従業員食堂、大学の学生食堂など特定集団を対象とする食堂に広く導入されているほか、マクドナルドなど、ホットドックやハンバーガーを供するファストフード店もこの方式であり、1990年代後半にはスターバックスなど、本格的なコーヒーや軽食、ケーキを供する外資系コーヒーチェーン店が若者の人気を集めて増えてきた。
[森脇逸男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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カフェテリア
cafeteria
セルフ・サービスの食堂,レストラン。客は長いカウンターに並んでいる何種類かのジュース,サラダ,肉・魚料理,野菜,デザート,コーヒーなどから好みの品を盆にとり,その分の勘定を支払い,自分でテーブルに運ぶ。給仕の人手や注文してからの待ち時間を節約できる点,きわめて能率的である。ゴールドラッシュ時代のサンフランシスコで生まれたものとも,19世紀末シカゴで開店したものが最初ともいわれる。アメリカのレストランは,日本のように店頭に見本を飾っていないが,カフェテリアでは実物を見て選べるし,チップも不要,価格も比較的安い。なお,会社や学校の食堂はこの方式をとる場合が多い。
執筆者:岡田 泰男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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