デジタル大辞泉
「パーラー」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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パーラー
- 〘 名詞 〙 ( [英語] parlor )
- ① 西洋風の邸宅の客間。
- [初出の実例]「客堂(パーラー)の地板(フローア)に置きしを、そのまま忘れたり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉三)
- ② 手軽な飲食物、特に洋菓子を主体とした洋風の軽飲食店。
- [初出の実例]「千疋屋は水菓子では東京一で此の家のパーラでアレキサンドリヤのムスカットを賞翫しなければ」(出典:読書放浪(1933)〈内田魯庵〉銀座繁昌記)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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パーラー
parlo(u)r
談話室,客間,軽食喫茶室。〈話す〉を意味するフランス語parlerと同根の語。本来は修道院のなかにあって修道士が部外者と面談する面会室を意味した。14世紀以降徐々に,議会場や大規模な邸宅で議場ないし広間から区別された,小人数用の小部屋,談話室,特別室,またさらに,こぢんまりとした食事室をもさすようになった。とくに,18世紀以降のイギリスの都市住宅では客間がパーラーとよばれ,重要視された。19世紀にはパーラー付きの住宅がイギリス都市部の労働者階級にも普及し,その動向は第1次大戦後の同国の住宅政策にも反映した。現在では,洋風の喫茶・軽食堂や,ホテル,クラブ,駅などに設けられた談話喫茶室を広く意味する。なおアメリカでは,パーラー・カーparlor carは客間風内装をしつらえた特別客車をさす。
執筆者:日高 健一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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パーラー
Parler, Heinrich
ドイツの建築家。 14世紀後半,ケルン,プラハ,レーゲンスブルク,フライブルクなどで聖堂建築に従事,南ドイツ地方におけるハレンキルヘの最初期に属するシュベービッシュ・グミュント聖堂 (1351) を手がけるなど,後期ゴシック様式を発展させた。
パーラー
parlour
建築用語。古くは宮殿などの客殿を意味したが,のちに応接室,談話室をさし,今日では売店あるいは軽飲食店などもいう。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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