デジタル大辞泉 「原理」の意味・読み・例文・類語 げん‐り【原理】 1 事物・事象が依拠する根本法則。基本法則。「てこの原理」「民主主義の原理」2 哲学で、他のものを規定するが、それ自身は他に依存しない根本的、根源的なもの。[類語]論理・理り・理ことわり・道理・事理・条理・理屈・筋すじ・筋道・道筋・辻褄・理路・論法・推理・純理・理法・ロジック・理論・セオリー・プリンシプル・公理・定理 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「原理」の意味・読み・例文・類語 げん‐り【原理・元理】 〘 名詞 〙 すべての現象を成立させる基本法則となっているもの。根本の理論。特に、哲学で、基礎となる根拠または普遍的真理。存在の根拠としての実在原理、認識の根拠となる認識原理、行為の規範となる実践的原理などが問題とされる。アルケー。[初出の実例]「至善至高なりと定めたる一元理を演繹して之を万殊に推拡するなり」(出典:明六雑誌‐二二号(1874‐75)知説・四〈西周〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原理」の意味・わかりやすい解説 原理げんりprinciple (1) それ自体は他に依存せず,他のものがそれに由来するような第1のもの,始りをいう。存在についていわれる場合,認識もしくは論理についていわれる場合,行為についていわれる場合がある。存在の面では動的に考えればある働きの源泉が原理であり,それは第1原因に等しい。また静的に考えれば存在を成り立たせている本質的構成要素が原理である。論理の面では,演繹体系において無条件的に前提される第1命題のことを原理という場合と,ある学の指導的な根本命題を原理という場合とがある。行為の面では原理とは明白に表現された行為の規則もしくは規範のことである。学問の言語表現を支配する論理形式は,存在や倫理のとらえ方や理論内容と不可分のものであり,それらを反映するものであるから,実際には存在や行為における原理が学問の根本的命題となり,上に区別したいくつかの意味が重複して用いられることが多い。 (2) 自然科学においては,ある理論体系の基礎になっている法則および命題をさす。自然科学は経験科学であるから,初めは仮定として導入されたものでも,それから出てくる結論が事実を正しく記述しているかどうかによって,その原理の正当性が判断される。たとえば力学での運動の法則,熱力学での三法則や古典量子論における対応原理,宇宙論における等価原理などはこれにあたる。これに対し,パスカルの原理とかアルキメデスの原理などは法則に属し,歴史上の習慣から原理と呼ばれているにすぎない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by