湿る(読み)シメル

デジタル大辞泉 「湿る」の意味・読み・例文・類語

しめ・る【湿る】

[動ラ五(四)]
乾いていたものが水分を含んでぬれた感じになる。水気を帯びる。「夜露で―・った地面」「―・っている洗濯物
気がめいる。物思いに沈む。また、元気がなく沈んだ状態になる。振るわない。「―・って重苦しい雰囲気」「打線が―・って快音が聞かれない」
勢いが弱まる。衰える。
「やうやう風直り、雨の脚―・り」〈明石
火が消える。
「火―・りぬめり」〈かげろふ・下〉
落ち着きがある。
「人ざまも、いたう―・り、恥づかしげに」〈絵合
[類語]濡れる潤う湿す濡らす潤す濡れそぼつ湿気る潤む浸潤じめつくじとつくそぼつそぼ濡れるしょぼたれるしょぼ濡れる潮たれる

しと・る【湿る】

[動ラ五(四)]しっとりとぬれる。しめりけを含む。しめる。
夜霧に―・った娘の浴衣たもとの中に」〈風葉・五反歩〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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