空色(読み)ソライロ

デジタル大辞泉 「空色」の意味・読み・例文・類語

そら‐いろ【空色】

晴れた空のような色。薄い青色。
空模様
「―俄かに一変して、黒雲墨の如くうずまき起こり」〈逍遥当世書生気質
[類語]真っ青青色せいしょくあい青藍せいらん紺青こんじょう紺碧こんぺき群青ぐんじょう瑠璃るりはなだ花色露草色納戸色浅葱あさぎ水色ブルーインジゴコバルトシアンウルトラマリンマリンブルースカイブルーターコイズブルー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「空色」の意味・読み・例文・類語

そら‐いろ【空色】

〘名〙
① 晴れた大空の色。明るくうすい藍色(あいいろ)。空の色。
源氏(1001‐14頃)澪標「空いろの紙のくもらはしきに」
② 天気のぐあい。空模様。そらあい。
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉八「天色(ソライロ)俄に一変して、黒雲墨の如く渦き起り」
③ 江戸時代、庶民葬儀に参列するときに着た水色の紋服。地方によっては大正末期まであった。
※雑俳・柳多留‐一五(1780)「そら色で行く吉原は久しぶり」

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色名がわかる辞典 「空色」の解説

そらいろ【空色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「明るい」としている。一般に、晴れわたった大空のような明るい青色のこと。晴れた空の色はさまざまに形容され、青空といったときは明るくも暗くもない青そのもの、また「群青色の空」と表現される群青色などがある。英名スカイブルー(sky blue)、ラテン語が英語化した色名ではセルリアンブルー(cerulean blue)という。それぞれに色合いは少しずつ異なる。具体的に明るい青をさすときは水色と表現することの方が多く、空色は濁音が入らない語感のよさや、浮き浮きした感情を込めて用いられることがある。

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