しらなみ‐もの【白▽浪物】
- デジタル大辞泉
- 盗賊を主人公とした歌舞伎・講談などの総称。「白浪五人男」など。幕末期に流行し、河竹黙阿弥はその代表的作者。白浪狂言。
せき‐もの【関物】
- デジタル大辞泉
- 美濃国の関に住んだ刀鍛冶かたなかじが鍛えた刀剣。室町後期が最盛期。丈夫で実用的な刀として知られた。
だい‐じんぶつ【大人物】
- デジタル大辞泉
- 度量の大きな人物。偉大な人物。[類語]大物・大器・英傑・偉物・傑物・傑士・傑人・人傑・俊傑・怪傑・偉人・逸材・女傑・巨星・巨人・英雄・ヒーロ…
あや‐おりもの【×綾織物】
- デジタル大辞泉
- いろいろな模様を浮き出すように織った織物。あやおり。
つま‐もの【妻物】
- デジタル大辞泉
- 「妻2㋐」に同じ。
たいせき‐ぶつ【堆積物】
- デジタル大辞泉
- 地表の風化によって生成された砕屑さいせつ物、火山噴出物、生物遺骸などが、海底や地表に堆積したもの。
ことづかり‐もの【言付かり物】
- デジタル大辞泉
- ことづかったもの。
こな‐もの【粉物】
- デジタル大辞泉
- 小麦粉・米粉・そば粉などを材料にしてつくられる食べ物。特に、小麦粉を主材とするお好み焼きやたこ焼きをさす。
こうさく‐ぶつ【工作物】
- デジタル大辞泉
- 1 材料を加工して作り上げたもの。2 法律で、建物・塀・電柱・トンネルなど、地上または地中に設置されたもの。
こうさん‐ぶつ〔クワウサン‐〕【鉱産物】
- デジタル大辞泉
- 鉱山から産出される物。鉱産。
こう‐ぶつ【公物】
- デジタル大辞泉
- 国・地方公共団体などが直接におおやけの用に供する有体物。道路・公園・河川・港湾のように直接公衆の利用する公共用物と、官公署の建物や国立・公…
き‐もの【季物】
- デジタル大辞泉
- その季節にふさわしい野菜・果物・魚など。季節物。
ひとまく‐もの【一幕物】
- デジタル大辞泉
- 一幕で完結する演劇。
びんご‐もの【▽備後物】
- デジタル大辞泉
- 鎌倉末期から室町末期にかけて、備後の刀工が作った刀剣。三原物、および法華一乗の一門の作に代表される。
ぶけ‐もの【武家物】
- デジタル大辞泉
- 浮世草子で、武家生活に題材を取ったもの。井原西鶴の「武道伝来記」「武家義理物語」など。
なつ‐さくもつ【夏作物】
- デジタル大辞泉
- 夏の間に栽培・収穫される農作物。稲・大豆・ナス・トウモロコシなど。
ならい‐もの〔ならひ‐〕【習い物】
- デジタル大辞泉
- 1 習う事柄。2 能・音曲などの芸道や茶道・華道などで、特別の許し(伝授)を得なければ、けいこすることのできない曲や段階。秘事。伝授物。
にない‐もの〔になひ‐〕【担い物】
- デジタル大辞泉
- 祭礼のときに前後二人で担いで見せて歩く品物。
ひら‐もの【平物】
- デジタル大辞泉
- 1 菊の園芸品種で、単弁の花びらが平らに開くものの総称。2 能楽で、特に習い物でない、普通の曲。3 邦楽で、特に秘曲や許し物でない、普通の曲。…
はさみ‐もの【挟み物】
- デジタル大辞泉
- 板・扇・紙などを竹の串に挟んで騎射うまゆみの的としたもの。
でんじゅ‐もの【伝授物】
- デジタル大辞泉
- 1 「伝授事1」に同じ。2 後の代に伝える大切な宝物。
とこよ‐もの【常世物】
- デジタル大辞泉
- 《常世の国2から田道間守たじまもりが持ち帰ったと伝えられるところから》橘たちばなの古名。「―この橘のいや照りにわご大君は今も見るごと」〈万・…
つつみ‐もの【包(み)物】
- デジタル大辞泉
- 1 風呂敷などで包んだ物。2 布施ふせ・禄ろく・贈り物などにするため、金銀や絹布などを包んだもの。「すずろなる布めの端をば包みて賜へりしぞ。…
ていき‐もの【定期物】
- デジタル大辞泉
- 「定期刊行物」に同じ。
でき‐もの【出来物】
- デジタル大辞泉
- 1 吹き出物。おでき。2 「できぶつ」に同じ。「近きころの遊君の―ぢゃ」〈仮・東海道名所記・二〉
てんぐ‐もの【天×狗物】
- デジタル大辞泉
- 能で、天狗をシテとする曲。「善界ぜがい」「車僧くるまぞう」「大会だいえ」など。
ほうがん‐もの〔ハウグワン‐〕【▽判官物】
- デジタル大辞泉
- 謡曲・幸若舞曲・浄瑠璃・歌舞伎などで、義経伝説に取材した作品。謡曲「船弁慶」「安宅」、浄瑠璃「鬼一法眼三略巻」「義経千本桜」、歌舞伎「勧進…
ほんやく‐もの【翻訳物】
- デジタル大辞泉
- 外国語の著作を、翻訳したもの。
まやかし‐もの【まやかし物】
- デジタル大辞泉
- いんちきな品。にせもの。
みところ‐もの【三所物】
- デジタル大辞泉
- 刀剣の付属品である目貫めぬき・笄こうがい・小柄こづかの称。江戸時代、同じ意匠の揃そろいが尊重され、後藤家彫は有名。
みの‐もの【▽美▽濃物】
- デジタル大辞泉
- 美濃の刀工が鍛えた刀の総称。鎌倉末期から始まり、室町時代に最も栄えた。関物などが代表的。
もの‐あい〔‐あひ〕【物▽間】
- デジタル大辞泉
- 物と物との間。また、その距離。「障子の隙間すきま―のそよともするを」〈謡・熊坂〉
もの‐ぐるわし・い〔‐ぐるはしい〕【物狂わしい】
- デジタル大辞泉
- [形][文]ものぐるは・し[シク]「ものぐるおしい」に同じ。「―・い羽搏きをしているが」〈堀辰雄・風立ちぬ〉
もの・する【物する】
- デジタル大辞泉
- [動サ変][文]もの・す[サ変]《ある動作をそれと明示しないで婉曲えんきょくに表現する語》1 詩文などを作る。「傑作を―・する」「一句―・する…
もの‐たち【物断ち】
- デジタル大辞泉
- 神仏に願がんかけなどするとき、ある飲食物をとらないこと。茶だち・塩だちなど。
もの‐な・し【物無し】
- デジタル大辞泉
- [形ク]何にもならない。「懐酒のぬくもり燗かん冷めては―・しと」〈浮・御前義経記・一〉
もの‐ふか・し【物深し】
- デジタル大辞泉
- [形ク]《「ものぶかし」とも》1 奥まっている。奥深い。「鳥の声も…口を籠めながら鳴けばいみじう―・く遠きが」〈枕・七三〉2 思慮深い。重々し…
もの‐ふ・る【物▽古る/物▽旧る】
- デジタル大辞泉
- [動ラ上二]1 どことなく古くなる。古びる。「いたう―・りぬ檜皮葺ひはだぶきの屋に」〈枕・八九〉2 年寄りじみる。「寄りて声づくれば、いと―・…
もの‐まえ〔‐まへ〕【物前】
- デジタル大辞泉
- 1 いくさが始まる直前。「―にて腰立たず無性になる人は本の臆病者とて」〈甲陽軍鑑・一四〉2 正月・盆・節句などの前。物日の前。「はや極月も二十…
もの・みる【物見る】
- デジタル大辞泉
- [動マ上一]見物する。「宮の御達、蔵人もみな―・みむとてまかでぬ」〈落窪・三〉
もの‐ゆか・し【物床し】
- デジタル大辞泉
- [形シク]なんとなく心がひかれるさまである。好奇心をそそられるさまである。「―・しからぬ心地に」〈源・野分〉
もよう‐もの〔モヤウ‐〕【模様物】
- デジタル大辞泉
- 模様の入ったもの。模様のある衣装。「京染の模様物」
えい‐ぶつ【詠物】
- デジタル大辞泉
- 自然の風物を題材として詩歌を作ること。また、その詩歌。詠物詩。→詠史えいし
あか‐もの【赤物】
- デジタル大辞泉
- ツツジ科の常緑小低木。高山に生え、高さ10~30センチ。葉は卵形で先がとがり、毛がある。夏、柄の長い釣鐘状の白い花が咲く。実は熟すと赤くなり、…
あきない‐もの〔あきなひ‐〕【商い物】
- デジタル大辞泉
- 売り買いする品物。商品。[類語]売り物・商品・売品・非売品・品・代物・製品
あつ‐もの【厚物】
- デジタル大辞泉
- 花びらがまり状に厚く盛り上がって咲く菊。厚物咲き。
あぶり‐もの【×焙り物/×炙り物】
- デジタル大辞泉
- 火であぶったもの。特に、焼き魚。やきもの。[類語]焼き物・付け焼き・照り焼き・蒲焼き・ホルモン焼き・焼き鳥・焼き肉
あり‐もの【有り物】
- デジタル大辞泉
- ありあわせの物。「―のなかから、出来そうなもんを見つけて」〈里見弴・安城家の兄弟〉
いけ‐もの【生け物/▽活け物】
- デジタル大辞泉
- 《生かしてあるものの意》1 生け花。「『この店を見さしませ』『はて、好い―』」〈狂言記・酢薑〉2 「生け作り1」に同じ。「鯉の洗ひも―に」〈伎・…
いため‐もの【×炒め物】
- デジタル大辞泉
- 油でいためた料理。