もりもり(読み)モリモリ

デジタル大辞泉 「もりもり」の意味・読み・例文・類語

もり‐もり

[副]
旺盛おうせい食欲でどんどん食べるさま。「もりもり(と)食べる」
盛んな意欲物事をするさま。「もりもり(と)勉強する」
勢いよくふくらむさま。「筋肉もりもり(と)した胸板」「勇気もりもり(と)わく」
[類語](1がぶっとがぶりぱくっとぱくりもぐもぐもごもごがつがつばくばくぱくぱくむしゃむしゃ/(2隆隆盛ん鬱然うつぜん澎湃ほうはい勃勃ぼつぼつ油然ゆうぜん湧然ゆうぜん沸沸ふつふつ/(3むきむき隆隆ごりごりむっちりむちむち筋肉質筋肉美肉体派肉体美いかついマッチョマッチョマンマッチョイズムマチスモマッスルたくましい強靭きょうじんタフ不死身頑健強壮強健屈強剛健頑丈

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「もりもり」の意味・読み・例文・類語

もり‐もり

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 口中に物を含んで噛むさまを表わす語。
塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉一〇「お粉粧(しまい)をした顔を馬がモリモリッと噛みましたから」
② 硬いもの、量の多いものなどを、よく食うさま、旺盛な食欲でどんどん食べすすむさまなどを表わす語。
※安吾新日本地理(1951)〈坂口安吾〉安吾・伊勢神宮にゆく「志摩人は原始時代から海の物をモリモリ食っていたのであろう」
③ 勢いよく事を進めるさま、物事を積極的に、意欲的におしすすめるさまを表わす語。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉九七「手頃の杉の樹をモリモリモリと拗(ねぢ)り切って取直し」
妻隠(1970)〈古井由吉〉「明日からまたもりもり精を出して商売にはげむ」
④ 勢いよく盛り上がったり、ふくらんだり、わき上がったりするさまを表わす語。
蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二「モリモリとむくれ上ってくる波に」
⑤ ものが多くあるさまを表わす語。
※蟹工船(1929)〈小林多喜二〉九「蟹がモリモリと網の目に足をひっかけてかかってゐた」
[2] 〘形動〙 もり上がるほど多くあるさま。
※苦笑風呂(1948)〈古川緑波天国の旅「二回目も、モリモリの満員

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