澎湃(読み)ホウハイ

デジタル大辞泉 「澎湃」の意味・読み・例文・類語

ほう‐はい〔ハウ‐〕【××湃/××湃/××湃】

[ト・タル][文][形動タリ]
水がみなぎり逆巻くさま。「―たる波浪
物事が盛んな勢いでわき起こるさま。「新時代気運が―として起こる」
[類語]盛ん隆隆りゅうりゅう鬱然うつぜん勃勃ぼつぼつ油然ゆうぜん湧然ゆうぜん沸沸ふつふつ軒昂けんこう旺盛衝天鬱勃清新溌剌血気盛ん溢れる燃え上がる沸き上がる沸き立つ込み上げるたぎるみなぎるみなぎらす高ぶる発揚燃える燃え立つ鼻息が荒い血気にはや奮い起こす奮い立つもりもりむくむく気を吐くエネルギッシュ活発快活精力的あぶらが乗る水を得た魚のよう情熱的意欲的

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精選版 日本国語大辞典 「澎湃」の意味・読み・例文・類語

ほう‐はいハウ‥【澎湃・彭湃・滂湃】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 水のみなぎりさかまくさま。水や波が音をたててはげしくぶつかりあうさま。転じて、物事が盛んな勢いでもりあがるさま。強く起こりひろがるさま。
    1. [初出の実例]「万里源而往、澎湃拠上游」(出典:岷峨集(1313‐28頃)上・七月下旬、嘉陽観水漲三十韻)
    2. 「其思想の澎湃たる、世を挙て古文化の吸収に従事し」(出典:美術の翫賞(1895)〈上田敏〉)
    3. [その他の文献]〔司馬相如‐上林賦〕

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普及版 字通 「澎湃」の読み・字形・画数・意味

【澎湃】ほう(はう)はい

水勢のさかんなさま。漢・司馬相如上林の賦〕沸乎(ふつこ)として暴怒し、洶涌(きようよう)して澎湃たり。

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