デジタル大辞泉
「失墜」の意味・読み・例文・類語
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しっ‐つい【失墜】
〘名〙
① 物を落としたりしてなくすこと。また、
地位や名誉などを失うこと。
※正法眼蔵(1231‐53)
洗面「あはれむべし、白法の失墜せることを」
※政治小説を論ず(1898)〈後藤宙外〉
吾人の
所見「一朝良心を売りて、地位名望を失墜する者」 〔春秋左伝‐昭公二五年〕
②
年貢などを契約通りに納入しないこと。また、不足すること。
※入来院家文書‐貞和二年(1346)一二月一三日「本所乃貢失墜之条、背二理致一歟」
③ むだに使いへらすこと。無用の
失費。浪費。
徒費。
※本朝文粋(1060頃)三・皇子加元服祝文〈
紀長谷雄〉「欽哉戒
レ之。不
レ可
二失墜
一」
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)四「その入り目失ついをば、
家財を以て私の方から仕と云って」
※師郷記‐嘉吉三年(1443)
五月二〇日「後聞、所々田地多以失墜。不思議天災也。洪水当国殊甚云々」
⑤ 失敗。
※
公議所日誌‐一二・明治二年(1869)五月「大小侯伯、
藩屏の任に於て、もし失墜あるときは、屹度厳譴に処して可なり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「失墜」の読み・字形・画数・意味
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