お母様(読み)おかかさま

精選版 日本国語大辞典 「お母様」の意味・読み・例文・類語

お‐かか‐さま【御母様・御嚊様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語、「さま」は接尾語。「おかかさん」よりやや改まった言い方 )
  2. 母を敬って呼ぶ語。近世武家豪商の家の子供が用いたが、末期には下流の者にも広まった。おかあさま。おかかさん。
    1. [初出の実例]「私はかたづく事はいやだから、一生御奉公をおかかさまに願てくりゃ」(出典:洒落本・白狐通(1800)処女)
  3. 人妻を敬って呼ぶ語。多くは子持ちをさす。おかみ様。奥様。おかかさん。
    1. [初出の実例]「若い旦那殿とおかか様と苫(とま)の蔭に屈んでぢゃ」(出典浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android