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トルエン トルエンtoluene

翻訳|toluene

7件 の用語解説(トルエンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トルエン
トルエン
toluene

化学式 C6H5CH3トルオールメチルベンゼンともいう。コールタール成分として発見されたが,現在では石油化学による重要な製品の一つである。ベンゼンに似た臭気をもつ無色の可燃性液体。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

トルエン

無色で可燃性の液体。毒性が強く、日本では劇物に指定されている。農薬の溶媒としても使われているが、農林水産省によると、有機リン系農薬「ジクロルボス」では、トルエンを溶媒として使ったものは国内では登録がないという。

(2008-02-08 朝日新聞 朝刊 宮城全県 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

トルエン(toluene)

芳香族炭化水素の一。ベンゼン水素原子1個をメチル基置換した化合物。無色、可燃性の液体で特異臭がある。コールタールの分留、石油の分解・改質などにより得られる。染料・爆薬・合成樹脂などの原料、また溶剤として広く用いられ、シンナー主成分化学式C6H5CH3 トルオール。メチルベンゼン。

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百科事典マイペディアの解説

トルエン

化学式はC6H5CH3。芳香族炭化水素の一つ。メチルベンゼンとも。無色可燃性の液体。融点−94.99℃,沸点110.6℃,水に不溶,有機溶媒に可溶。
→関連項目化学物質過敏症シックハウス症候群シンナー石炭化学石油化学染料

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世界大百科事典 第2版の解説

トルエン【toluene】

芳香族炭化水素の一つ。トルオールtoluol(e),メチルベンゼンともいう。1835年ごろに天然樹脂トルーバルサムtolu balsamの乾留物から発見されたのが名の由来。ベンゼンによく似た芳香をもつ無色,引火性の液体で,空気中で燃えるとき芳香族化合物特有の黒いすす(煤)を出す。融点-94.99℃,沸点110.626℃,比重d420=0.86694,屈折率nD20=1.49693。引火点4.4℃(密閉),7.2℃(開放)。

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大辞林 第三版の解説

トルエン【toluene】

芳香族炭化水素の一。特異臭のある無色の液体。化学式 C6H5CH3 石油の分解・改質や石炭のタール軽油などの分留で得られる。溶媒として広く使われるほか、合成化学工業での重要原料。トルオール。メチル-ベンゼン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トルエン
とるえん
toluene

代表的な芳香族炭化水素の一つ。トルオール、メチルベンゼンともいう。脂肪族と芳香族の性質をもつ化合物のなかで、もっとも簡単な構造である。
 特異なにおいをもつ無色の可燃性の液体。水に不溶。石炭のガス軽油やタール軽油から得られる。石油化学工業では石油留分の接触リホーミングにより製造する。この方法では、メチルシクロヘキサン、1,2-ジメチルシクロペンタン、n-ヘプタンがトルエンに変化する。
 トルエンのメチル基-CH3は、電子供与性の置換基としてベンゼン環の電子密度を増加させ、求電子置換反応をおこりやすくする。他方、ベンゼン環はメチル基の反応性を活性化する。トルエンは、ニトロ化により工業的中間体として広く利用されるo(オルト)-およびp(パラ)-ニトロトルエンを与え、これらのニトロトルエンの還元によりo-およびp-トルイジンが得られる。さらに強い条件下でニトロ化すると、爆薬として用いられる2,4,6-トリニトロトルエン(TNT)が得られる。また、クロロスルホン酸(クロロ硫酸)を作用させるとサッカリンの原料となる塩化-o-トルエンスルホニルを生成する。
 塩素化は、鉄を触媒として暗所で行うとベンゼン環におこり、o-およびp-クロロトルエンを生成する。これらは溶剤として使われ、染料の原料となる。光照射下で塩素化を行うと、塩素ラジカルが発生し側鎖のメチル基と反応して、塩化ベンジル、塩化ベンザル、ベンゾトリクロリドが得られる。
 酸化により安息香酸を生成する。適度な条件下ではベンズアルデヒドを得ることもできる。これらのトルエン誘導体は、染料、医薬、香料、爆薬などの製造に用いられる。トルエンを合成化学的用途の多いベンゼンやキシレンに変えるためには、不均化法や水素化脱メチル反応などが用いられる。また、トルエンそのものは溶剤やガソリン配合剤としての用途がある。トルエンの蒸気は中毒性があるので、吸入しないような注意が必要である。[向井利夫]

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