デジタル大辞泉
「ビオラ」の意味・読み・例文・類語
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ビオラ
※幽趣微韻(1897)〈
上田敏〉「年代経たる火酒を『
オロン』とし、強き『
ラム』を以て『
オラ』とし」
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ビオラ
米国のビデオ・アーティスト。ニューヨーク生れ。1970年代からビデオ作品とサウンド・インスタレーションによる発表を展開している。南太平洋やアジア,アフリカの伝統的な民族文化の記録やフィールドワークも行っており,さまざまな文化に通底する共通の位相を巧みに交差させ,生と死,文明と自然の対比の原初的なメタファーを織り込みながら,思索的かつ詩的なイメージの流れを構成している。代表作に《チョット・エル・ジェリッド――光と熱の肖像》(1978年),《十字架の聖ヨハネの部屋》(1983年),《ナントの三連画》(1992年)などがある。→ビデオ・アート
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ビオラ
viola[イタリア]
弦楽器の一種。バイオリン属の中音楽器。ドイツ語ではブラーチェBratsche,フランス語ではアルトaltoという。バイオリンより完全5度低く調弦され,奏法は基本的にほぼバイオリンと同じである。楽器の大きさは胴長38cmから45cmくらいで,一般に独奏者は小さめ,オーケストラ奏者は大きめのものを用いることが多い。弦楽器の合奏においては中音域を受け持ち,内声の和音の充実に欠かせない楽器である。プリムローズが世に出て以来,独奏楽器としても脚光を浴びるようになり,彼のために作られたバルトークの《ビオラ協奏曲》はとくに有名。またこの楽器はJ.S.バッハ,ベートーベン,ドボルジャークをはじめ多数の大作曲家がたしなんだことから,〈作曲家の楽器〉ともいわれている。なおビオラ,ビオル(フランス語),バイオル(英語)は,ヨーロッパの中世から18世紀の弓奏の弦楽器の総称としても用いられる。
→ビオル
執筆者:浅妻 文樹
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ビオラ
Viola
本来はスミレ科ビオラ (スミレ) 属の総称であるが,タフテッドパンジーとも呼ばれる小輪多花性の品種群を,園芸的にはビオラと呼ぶのが慣例になっている。ツノスミレ V.cornutaや,ビオラ・ルテア V.luteaなどの原種をもとに改良した小輪の園芸品種や,原種に近いものが含まれる。花の直径は 2cm前後。株張り,高さともに 30cm以上になる。大輪のパンジー (→サンシキスミレ ) に比べて分枝および花数も多く,開花期が長いのが特徴。じょうぶで育てやすく,早春から初夏まで咲き続ける。秋に種子をまき,日当りと水はけのよい環境で育てる。花殻を茎のつけ根から摘み取れば長く楽しむことができる。 (→スミレ )
ビオラ
viola
楽器の名称。バイオリン属の楽器で,バイオリンより一回り大きく,胴は約 5cm長い。4本の弦はバイオリンより5度低く調弦される。管弦楽や弦楽四重奏などの室内楽では内声部を受持つ重要な楽器であるが,独奏楽器として扱われることは比較的少く,テレマン,ベルリオーズ,ヒンデミット,バルトークらに若干のすぐれた作品がある。
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