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ファンタジー ファンタジー fantasy

翻訳|fantasy

5件 の用語解説(ファンタジーの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ファンタジー
ファンタジー
fantasy

空想小説。現実とは別の世界・時代などの舞台設定や,超自然的存在や生命体などといった登場人物不可思議さに,物語の魅力を求めたもの。 phantasyとも表記する。ウィリアムシェークスピアの『夏の夜の夢』A Midsummer Night's Dreamジョナサンスウィフトの『ガリバー旅行記』 Gulliver's Travels,J.R.R.トールキン『指輪物語』 The Lord of the Rings,T.H.ホワイトの『永遠の王-アーサーの書』 The Once and Future Kingなどもこのジャンルに含まれる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ファンタジー(fantasy)

空想。幻想。
幻想曲
幻想的なテーマを扱った文学などの作品。

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世界大百科事典 第2版の解説

ファンタジー【fantasy】

ギリシア語のファンタシアphantasia(〈映像〉〈想像〉の意)に由来し,一般に幻想を意味するが,文学においては夢想的な物語全般に冠せられる名称。童話,妖精物語メルヘンなどと呼ばれる従来の文学ジャンルに,深層意識やシンボリズムなど現代的な意義が付されたもので,魔術や妖精といった超自然の要素が実際に機能する世界を扱う。とくに1960年代以降,社会秩序や権威を支える認識基盤に対する反抗が世界的に盛りあがるにつれ,若い読者層に歓迎されだした。

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大辞林 第三版の解説

ファンタジー【fantasy】

〔ファンタジアとも〕
空想。幻想。夢。
形式にとらわれず作者の自由な幻想によって作り上げられた曲。幻想曲。
幻想的・夢幻的な文学作品。

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ファンタジー
ふぁんたじー
fantasyphantasy

ギリシア語で「見えるようにする」の意。15世紀に英語ではfancyという語が派生し、以後心象形成能力としてはこの「空想力(ファンシー)」が「想像力(イマジネーション)」と混用されたが、19世紀にコールリッジは、対象と融合統一する詩的創造力が想像力であり、空想力は、対象を単に結合する能力にすぎないとして、両者を厳密に区別した。20世紀に入ると、トールキンがふたたび古いファンタジーの語を取り上げ、「実際に存在しないばかりでなく、現実のどこにも発見できないもの、そこにはみいだせないと一般に信じられているものの心象をつくり出す」能力によってつくられ、奇妙さ、不思議さを内容の特質としてもつ言語芸術の一分野として再定義し、その純粋な現れを「妖精物語(フェアリー・ストーリー)」のうちにみいだした。前記のような定義に従えば、「空想的(ファンタスティック)」な文学は、その起源を神話、伝説、妖精物語(あるいは昔話)などにさかのぼることが可能だが、あらゆる時代、さまざまな国にその例を発見できる。だが20世紀後半に入ってから、とくに児童文学が、伝承文学から近代の空想物語を区別するジャンルとして「ファンタジー」の名称を用いるようになった。これに対して成人向きの空想物語を「アダルト・ファンタジー」と称して区別する向きもある。
 伝承文学をも含めた広義のファンタジーは、構造的に3種類に分類することが可能である。〔1〕トールキンの『指輪物語』のように現実世界とは独立に存在する驚異的別世界について語る物語。〔2〕ルイス・キャロルの『ふしぎの国のアリス』のように登場人物が現実から別世界へ行き驚異を体験する物語。〔3〕カフカの『変身』のように、非現実が現実へ侵入して驚異を実現する物語。近代においては〔1〕の種類の例が比較的少なく、〔2〕〔3〕の例が児童・成人向きを問わず多いこと、イギリス、ドイツ、北欧の国々のように「ファンタジー」の多産国がある一方、ラテン系の国々、日本(宮沢賢治、泉鏡花などの例はあるが)などによい作品例が少ないことなど、その理由を考察することから、各時代、各国民性の考察に進むことができよう。
 一方phantasyは心理学用語で、一般には、現実にありえぬことを思い描き欲望の充足を図る心の働きをさすが、最近の深層心理学、精神分析学は、時、空間の物理的法則や因果律を超越する空想力の働きが無意識と深い関係にあることを発見しており、「ファンタジー」文学が心理学を、心理学が「ファンタジー」文学の特性を解明する道が開かれつつある。[猪熊葉子]
『J・R・R・トールキン著、猪熊葉子訳『ファンタジーの世界』(1973・福音館書店) ▽C・S・ルイス著、山形和美訳『新しい文芸批評の方法』(1973・評論社) ▽C・S・ルイス著、中村妙子訳『別世界にて』(1978・みすず書房) ▽ツヴェタン・トドロフ著、渡辺明正・三好郁朗訳『幻想文学 構造と機能』(1975・朝日出版社) ▽L・スミス著、石井桃子・瀬田貞二他訳『児童文学論』(1964・岩波書店)』

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世界大百科事典内のファンタジーの言及

【幻想曲】より

…ファンタジーの訳語で,作曲者が伝統的な形式にとらわれず,幻想のおもむくままに自由に作曲した作品をさす。内容は,国,時代によって複雑かつ多様であるが,三つの主要なタイプに大別される。…

【児童文学】より

…しばしば子どもたちの実態を小説に描いたC.ディケンズは《クリスマス・キャロル》を1843年にあらわし,E.リアは滑稽な5行詩による感覚的なノンセンスの楽しみを《ノンセンスの本》(1846)にまとめた。 空想の国へ子どもをさそうファンタジーは,C.キングズリーの《水の子》(1863)を経て,L.キャロルの《不思議の国のアリス(アリス物語)》(1865)でみごとな花をさかせた。少年小説もまたT.ヒューズの《トム・ブラウンの学校生活》(1857),R.バランタインの《サンゴ島》(1857),ウィーダOuidaの《フランダースの犬》(1872),シューエルA.Sewellの《黒馬物語》(1877)のあとをうけて,R.L.スティーブンソンの《宝島》(1883)で完成した。…

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