ベース(英語表記)base

翻訳|base

精選版 日本国語大辞典 「ベース」の意味・読み・例文・類語

ベース

〘名〙 (base)
① 物事のもと。主体となるもの。基準。基本。基礎。土台。特に、基本給。
帰郷(1948)〈大仏次郎〉過去「三千六百円ベースでは不親切になるのは当然のことで」
② 基地。根拠地
③ 野球で、内野の各塁。また、そこに置くもの。
※松蘿玉液(1896)〈正岡子規〉七月二三日「ベースボールに要するもの〈略〉基(ベース)三個、本基(ホームベース)
トランジスタを構成する一部分名称三極真空管グリッドに相当する。

ベース

〘名〙 (bass)
① 低音。低音部。バス。
※不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉上「腹の底より押しあげた様なる乙音(ベース)を発しつつ」
※夜、生きるもの(1960)〈菊村到〉男がうたうとき「ピアノ、ベース、ドラムテナー・サックスという編成である」
③ ②と同じ音域をもつエレキギター

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デジタル大辞泉 「ベース」の意味・読み・例文・類語

ベース(base)

もとになるもの。基礎部分。土台。「ラム酒ベースにしたカクテル」「ベースコンクリート」
考え方や制度の基礎となるもの。基本。水準。「賃金ベース」「民間企業ベースの支援活動」
根拠地。基地。「ベースキャンプ」
野球で、。「二塁ベース
塩基。また、塩基1個を示す単位。
[類語](3拠点本拠根拠地足場根城立脚地陣地陣営戦陣本陣本営本丸牙城地盤足掛かり基地兵営キャンプ

ベース(bass)

低音。低音部。バス。
コントラバス」の略。
エレクトリックベースギターエレキベース)」の略。

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百科事典マイペディア 「ベース」の意味・わかりやすい解説

ベース

トランジスターにおいてコレクターエミッターの2領域にはさまれた薄い層,またはその層に取り付けられた電極をいう。三極管制御格子に対応し,ベース電流によってコレクター電流を制御することができる。
→関連項目増幅回路メサトランジスター

ベース

低音のこと。一般にはバスという。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベース」の意味・わかりやすい解説

ベース
base

トランジスタエミッタコレクタにはさまれた中間の領域。 W.ショクリーらが最初にトランジスタを発明したときに用いた点接触型トランジスタにおいて,ゲルマニウム結晶を載せる台 (base) の部分であったため,このように名づけられた。ベースにはエミッタから少数キャリアが注入され,その中を拡散していって,コレクタに到達してコレクタ電流を生じる。途中で再結合したものはベース電流となる。再結合をなるべく少くし,また高周波でも十分な増幅をするように,ベース層はきわめて薄くつくられる。

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岩石学辞典 「ベース」の解説

ベース

(1) 最終充填物(mesostasis)と同様の意味で使用された[Brongniart : 1813].ツィルケルは斑状岩の区分されていない基盤の混合物に使用した.マイクロフェルシックまたは非晶質である.これに対して石基(groundmass)は完全に肉眼的なものに用いるので,石基とベースを混同してはならない[Hatch : 1888].(2) 塩基(えんき)と訳し,化学物質の分類の一つで,塩基は陽子受容体あるいは電子対供与体である.(3) 底面(ていめん)と訳し,結晶の底面の意味に使用する.

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化学辞典 第2版 「ベース」の解説

ベース
ベース
base

[別用語参照]トランジスター

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ベース」の解説

ベース

基本、起点。または基数のこと。

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