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ヤマガラ Poecile varius; varied tit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤマガラ
Poecile varius; varied tit

スズメ目シジュウカラ科。全長 12~14cm。中国リヤオニン(遼寧)省の一部から朝鮮半島,日本,タイワン(台湾)にかけて分布する。8亜種に分類されているが,ダイトウヤマガラ P. v. orii は絶滅した。亜種によって羽色,大きさがかなり異なる。たとえば,千島列島南部,朝鮮半島,北海道から九州地方佐渡島対馬隠岐諸島繁殖分布する亜種ヤマガラ P. v. varius は,額から頬,後頭部,上胸部が肌色,頭上,喉は黒色,胸腹部と上背部は赤褐色,肩,,背から腰は灰色,尾は灰黒色である。一方,伊豆七島三宅島御蔵島八丈島に繁殖分布する亜種オーストンヤマガラ P. v. owstoni は,前亜種のヤマガラより大型で,全身褐色みが強く,全体に暗色である。現生の 7亜種とも,おもに常緑広葉樹林落葉広葉樹林に生息する。標高の高い山地や北方で繁殖するものは低地や少し南方に移って越冬するが,多くは留鳥である。昆虫類クモ類のほか木の実を好み,足でおさえて嘴をうまく使って食べる。木の実を蓄えてあとで食べる貯食習性がある。

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百科事典マイペディアの解説

ヤマガラ

シジュウカラ科の鳥。翼長7.5cm。腹面褐色で,頭上クリーム色の縦斑がある。南千島,日本,朝鮮半島,沖縄,台湾に分布。日本ではほとんど全国の低山森林留鳥としてすみ,特に暖地照葉樹林に多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤマガラ
やまがら / 山雀
varied tit
[学]Parus varius

鳥綱スズメ目シジュウカラ科の鳥。全長14センチメートルの小形種で、背面は青灰色、腹面は赤褐色、頭部は淡い茶色を帯びた白色で、のどは黒い。頭頂から目までと頬(ほお)を取り巻く黒色部がある。千島列島南部から日本を経て台湾までに分布し、日本ではほぼ全土にすみ、小笠原(おがさわら)諸島を除く島々にもみられる留鳥。島によってすこしずつ色に違いがあり、とくに三宅(みやけ)島、御蔵(みくら)島、八丈(はちじょう)島のものは赤みが強く、頭部も赤褐色である。亜高山の針葉樹林を除く低地、低山帯の樹林にすみ、とくに常緑広葉樹のシイやカシの林を好み、西南日本に高密度に分布する。樹木の枝や小枝、葉の間を活発に動き回って餌(えさ)を探す。夏は昆虫も食べるが、秋冬には果実や種子を餌とする。松の球果から種子を抜いては、枝の上で足指で押さえてつつく。とくにどんぐりやハシバミの実を好み、くわえて運んだ堅い枝の上で、キツツキのような大きい打撃音をたててつつき、たたき割って食べる。秋には大量の種子を木の幹や大枝に隠す習性がある。冬は単独、つがい、小群で過ごし、他種との混群に入っていることが多い。繁殖期には強い縄張り性を示し、雄はゆっくりしたテンポでさえずる。樹洞やキツツキの古巣に巣をつくり、巣箱をよく利用する。人間によくなれ、木の実で容易に飼えるので、古来よく飼われる。簡単な芸を仕込むこともでき、神社の前でおみくじを引く芸をみせる鳥は本種である。[中村登流]

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