佐渡(市)(読み)さど

日本大百科全書(ニッポニカ) 「佐渡(市)」の意味・わかりやすい解説

佐渡(市)
さど

新潟県の佐渡島(さどがしま)1島からなる市。2004年(平成16)、両津市(りょうつし)および佐渡郡の相川町(あいかわまち)、佐和田町(さわたまち)、金井町(かないまち)、新穂村(にいぼむら)、畑野町(はたのまち)、真野町(まのまち)、小木町(おぎまち)、羽茂町(はもちまち)、赤泊村(あかどまりむら)の1市7町2村が合併して発足した。佐渡市の誕生により、佐渡島は全域が佐渡市となり、佐渡郡はなくなった。両津港には新潟港から定期航路が通じ、市の玄関口となっている。ほかに小木港直江津(なおえつ)港の航路もある。国道350号が通じる。

 北の大佐渡山地と南の小佐渡山地にはさまれた国中(くになか)平野は古くから米どころとして知られ、果樹栽培も盛んで、おけさ柿は特産品。外海府(そとかいふ)海岸や小木半島などが佐渡弥彦米山(やひこよねやま)国定公園に含まれ、尖閣(せんかく)湾、南仙(なんせん)峡などの景勝地がある。中世には遠流(おんる)の島として順徳(じゅんとく)上皇日蓮(にちれん)が流され、江戸時代には佐渡金山が栄えて、それらにちなむ史跡も多い。国際保護鳥であるトキの佐渡トキ保護センターも有名。面積855.68平方キロメートル、人口5万1492(2020)。

[編集部]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android