普及版 字通 「呪(漢字)」の読み・字形・画数・意味
呪
常用漢字 8画
[字訓] いのる・のろう
[字形] 会意
もと(祝)に作る。に祝頌と呪詛の両義があり、のち呪詛の字に呪を用いる。口+兄。兄は祝の器である(さい)を奉じて祈る人。その呪祝することを呪という。〔説文〕にみえず、後漢以後に呪を用いる例がある。隋に呪禁博士があり、〔日本書紀、敏達紀六年冬十一月〕に、呪禁師(じゆこむのはかせ)がわが国に渡来した記事がみえる。
[訓義]
1. いのる、のろう、まじないごとをする。
2. うらなう、のろいうらなう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕呪 ノロフ・ウタフ/呪咀 クロヒトゴフ 〔字鏡集〕呪 ウタヘ・イノル・ノロフ
[語系]
呪・tjiukは同声。呪はより分岐した字。tjiu、tiu、diuも同系の語で、みな祝し呪詛することをいう。
[熟語]
呪延▶・呪厭▶・呪禁▶・呪訣▶・呪語▶・呪殺▶・呪師▶・呪術▶・呪誦▶・呪水▶・呪誓▶・呪説▶・呪詛▶・呪念▶・呪罵▶
[下接語]
印呪・禁呪・譴呪・持呪・誦呪・神呪・善呪・詛呪・秘呪・巫呪・符呪・密呪
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報