営〔營〕(読み)エイ

デジタル大辞泉の解説

えい【営〔營〕】[漢字項目]

[音]エイ(漢) [訓]いとなむ
学習漢字]5年
計画に従って物事や事業を行う。いとなむ。「営業営利運営経営公営国営市営私営設営造営直営民営
軍隊のとまる所。陣屋。とりで。「営所軍営陣営入営兵営本営野営柳営
[名のり]のり・よし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

いさ・む【営】

〘他マ四〙 =いとなむ(営)
※猿投本文選正安四年点(1302)「何によてか遽(すみ)に陵墓を営(イサム)(〈別訓〉イトナマム)」

いとな・ぶ【営】

〘他バ四〙 =いとなむ(営)
※冥報記長治二年点(1105)下「吾れ死なば、以て為に殉(イトナフ)べし」

いとなみ【営】

〘名〙 (動詞「いとなむ(営)」の連用形の名詞化)
① 忙しく物事をすること。いとなむこと。仕事。つとめ。
※源氏(1001‐14頃)帚木「暇なき折りに菊の露をかこち寄せなどやうのつきなきいとなみに逢はせ」
② 生活のためにする仕事。生業。商売。なりわい。
※源氏(1001‐14頃)夕顔「いとあはれなるおのがじしのいとなみに、起き出でて、そそめきさわぐも、程なきを」
※随筆・北越雪譜(1836‐42)初「手を空くせざるのみの活業(イトナミ)なり」
③ 物事を実施すること。施行。
※枕(10C終)九八「いとなみいつしかと待つ事の、さはりあり、俄かにとまりぬる」
④ 特に、神事、仏事を行なうこと。
※天理本金剛般若経集験記平安初期点(850頃)「常に波若を以て務(イトナミ)と為し」
※阿部一族(1913)〈森鴎外〉「三月二十四日には初七日の営(イトナ)みがあった」
⑤ 男女関係、性生活などにいう。「愛の営み

いとな・む【営】

〘他マ五(四)〙 (形容詞「いとなし」の語幹の動詞化したもの)
① 忙しく物事をする。あれこれ整えて、怠ることなく物事に務める。「いとなみおもう」「いとなみかしずく」「いとなみたつ」などと熟して用いられることが多い。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「猟師は通夜覔而(イトナミて)
② 生活のために仕事をする。経営する。
※霊異記(810‐824)下「俗に即きて家を収め、産業(なりわい)を営(イトナミ)造る。〈真福寺本訓釈 営造 意東那三〉」
③ 作り整える。また、物事の準備をする。
※古語拾遺(亮順本訓)(807)「其に力を戮(あは)せて、心を一にして天下を経営(イトナム)(〈別訓〉ツクル)」
※愚管抄(1220)六「入内せんとて、院にも申つついとなませける程に」
④ 神事、仏事を行なう。
※高野本平家(13C前)灌頂「おりおりの御仏事営(イトナミ)給ふぞ」

えい【営】

〘名〙
① いとなみ。仕事をすること。現代では、多く「営業・経営・自営・民営」など熟合した形で用いられる。〔韋応物‐幽居詩〕
軍隊の宿舎。陣屋。兵営。陣営。
※続日本紀‐天平一二年(740)九月戊申「将隼人廿四人并軍士四千人今月廿二日発渡、令板樻営」 〔史記‐淮陰侯伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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