デジタル大辞泉 「図」の意味・読み・例文・類語
ず【図〔圖〕】[漢字項目]
[学習漢字]2年
〈ズ〉ある枠の中にものの形をえがいたもの。「図案・図画・図鑑・図形・図示・
〈ト〉1 絵。また、本。「
2 地図。「版図」
3 思いはかる。「意図」
4 計画。はかりごと。「企図・壮図・雄図」
[名のり]のり・みつ
[難読]
〈ズ〉ある枠の中にものの形をえがいたもの。「図案・図画・図鑑・図形・図示・
〈ト〉

(ひ)。
は倉廩の形。圖は倉廩の所在を記入した絵図で、その耕作地を図面化したもの、いわゆる地図である。〔説文〕六下に「畫計すること
きなり」とし、「
は
の
なり」という。〔説文〕五下に
を吝嗇(りんしよく)の意とするが、それは倉廩の形。その在る所を鄙という。耕作地の状況を示す地図は、その経営のもとであるから、図謀の意となる。〔左伝、襄四年〕に「
を咨(はか)るを謀と爲す」とあり、〔説文〕はその意によって「畫計すること
きなり」としたのであろうが、〔左伝〕の文は字説とは関係がない。〔周礼、地官、大司徒〕「
の土地の圖と、其の人民の數とを
つることを掌る」、〔周礼、天官、内宰〕「版圖を書するの
(法)を掌る」とあるのが原義。金文の〔散氏盤〕は土地の契約関係を内容とするもので、疆域画定の次第をしるしている。その銘末に「圖を
(そく)王より、豆の新宮の東
に受(さづ)けられたり」という。また〔宜侯
(ぎこうそくき)〕に「武王・
王の伐ちたまへる
圖(殷の版図)を省(巡察)し、
(い)でて東國の圖を省す」とあって、その版図・領域を図という。中山王墓からはその塋域図が出土しており、また馬王堆第三号漢墓からは、湘南の九疑山を含む詳細な地図、また駐軍図・街坊図などが出ている。
(倉廩)を書きいれた見取り図をいう。度は席をもって場所・間隔をはかる意の字である。
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図出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…19世紀(明治前期)以前の日本での普通の地図に対する呼称。そもそもは条里制施行時代,農地の状態を表した図に〈田図〉〈文図〉があったが,条里名称などを注記した方格のみの〈田図〉を〈白図〉と呼び,方格のほか山川,湖海,道路,家屋など地形・地物を記入した〈田図〉を,〈白図〉と区別して〈絵図〉と呼んだようである。…
…讖とは〈詭(いつわ)って隠語をつくり,予(あらかじ)め吉凶を決する〉ことで,一種の未来記,予言説である。図(と)また図讖とも呼ばれる。緯は〈よこいと〉で,〈たていと〉を意味する経に対し,経書を解説敷衍したもの。…
※「図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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