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拇印 ぼいん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

拇印
ぼいん

拇指の先に墨または朱肉をつけて,指紋を押捺する。日本では古くから捺印の代用として行われ,捺印と同じく行為者確認の手段としてきた。拇印を印章の押捺に代るものと認める法律は見当らないが,犯罪の被疑者の取調べの際に作成される供述調書に署名とともにされる押印 (刑事訴訟法 198条5項,322) には,しばしば拇印が用いられている。

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デジタル大辞泉の解説

ぼ‐いん【×拇印】

親指の腹に墨や朱肉をつけて、印鑑の代わりに押すもの。法律上や取引上、印鑑のないときの代用にすることができる。爪(つめ)印。

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百科事典マイペディアの解説

拇印【ぼいん】

親指(通常は右)の指紋印章による押印の代りに押すこと。印章のないときに,拇印で代用することが広く行われる

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世界大百科事典 第2版の解説

ぼいん【拇印】

印章に代えて親指(拇指)の先端(第一関節から先の部分)の腹に朱肉,インキ等をつけて押す印,またはそのようにして押された指の跡(印顆)をいう。しかし実際には親指以外の指とくに人差指を用いることも多い。そのため指印といわれることもある。また古くは爪印ともいわれた。指紋によって本人が押したかどうかを識別することが可能であるので,押印する必要がある者が印章を持ち合わせていない場合に臨時のものとして用いられることがある。

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大辞林 第三版の解説

ぼいん【拇印】

おや指の先の腹に朱肉や墨をつけ、印の代わりとして押すこと。また、その印。爪印。 → 指印しいん

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

拇印
ぼいん

指印(ゆびいん)、爪印(つめいん)、爪判(つめばん)ともいう。親指(通常は右)の裏に印肉をつけて印章のかわりに押すこと。平安末期には拇印を押した文書が現れており、これは手印(しゅいん)(手のひらに印肉をつけて押す)の簡略化と考えられる。法律上または取引上押印を要求される場合、印章のないときに拇印で代用することが一般に行われている。現行法上も戸籍上の届け出または申請には拇印で代用することが認められており(戸籍法施行規則62条)、自筆証書による遺言の署名押印の場合も拇印でよいと解される。また刑事訴訟規則によれば、公務員以外の者が署名押印すべき場合には、拇印(指印)で代用できることになっている(同規則61条)。[高橋康之]

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世界大百科事典内の拇印の言及

【略押】より

…なお,花押と略押を区別する基準は必ずしも明確ではなく,漢字を極端に草体化したものや,その変形を略押に含める見方もある。 花押の代用には,略押のほかに画指(かくし),拇印(ぼいん),つめ印,筆軸印(筆印)がある。画指は令制(戸令七出条)に由来して歴史は古いが,その使用例は少なく,また13世紀中ごろ以後は使用例が見られず,拇印も古代・中世には使用例が少なく,つめ印が盛行するのは近世に入ってからで,中世を通じて広く用いられたのは,略押と筆軸印であった。…

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