デジタル大辞泉
「掴む」の意味・読み・例文・類語
つか・む【×掴む/×攫む】
[動マ五(四)]
1 手でしっかりと握り持つ。強くとらえて離すまいとする。「腕を―・む」「まわしを―・む」
2 自分のものとする。手に入れる。「思いがけない大金を―・む」「幸運を―・む」
3 人の気持ちなどを自分に引きつけて離さないようにする。「大衆の心を―・む」「固定客を―・む」
4 物事の要点などを確実にとらえる。「事件解決の糸口を―・む」「こつを―・む」
5 遊女を呼んで遊興する。揚げる。
「天神、鹿恋七人―・みて」〈浮・一代男・五〉
6 遊女を身請けする。
「早駕籠の大臣と申せし人の―・んで」〈浮・諸艶大鑑・六〉
[可能]つかめる
[用法]つかむ・にぎる――「私はそこにあった棒をつかむと、ぎゅっと握った」では「つかむ」と「握る」を置き換えることはできない。「つかむ」はその物を手で捕らえる動作が主であり、「握る」は手の中に入れたまま締め付けるようにして離さずにいる持続的な動きである。◇「情報をつかむ」「大金をつかむ」は、それを手に入れること。「情報を握っている」「大金を握る」は、それを持ち続ける状態を言う。◇「拳を握る」とはいうが「つかむ」とは普通はいわない。もしいうならば、自分の拳を他方の手で取るか、または他者の拳を取ることである。
[類語]握る・捕まえる・引っ掴む・掴み取る・手掴み・鷲掴み/覚える・認識・学ぶ・学習する・習得する・会得する・体得する・のみこむ・マスターする・身に付ける
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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つか・む【掴・攫・抓】
- 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
- ① 手で物をにぎり持つ。しっかりとにぎって離さないようにする。
- [初出の実例]「鉄の爪を以て相ひ爴(ツカミ)裂きて」(出典:大智度論平安初期点(850頃か)一六)
- 「ひだりみぎの御てに、なへをつかみて」(出典:古本説話集(1130頃か)六七)
- ② 自分の所有とする。手に入れる。手中におさめる。
- [初出の実例]「猿程につかみたがるものは女郎」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)
- 「レッキとした証拠をつかんでいる」(出典:どちらでも(1970)〈小島信夫〉三)
- ③ 遊女などをわがものにする。
- (イ) 遊女・若衆を座敷へよぶ。女郎買をする。
- [初出の実例]「三軒に八十余人の姿を見尽し、其中で天神かこひ七人抓(ツカミ)て」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)五)
- (ロ) 遊女を身請(みうけ)する。落籍する。うけだす。
- [初出の実例]「毎夜早駕籠の大臣と申せし人の
(ツカ)んで、都の水でそだちける、此太夫の事は」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)六)
- ④ 賄賂(わいろ)を取る。収賄する。
- [初出の実例]「賄(まひなひ)貪る詞のはしばし、目まぜ仕形でつかみたがる、大欲心の」(出典:浄瑠璃・諸葛孔明鼎軍談(1724)一)
- ⑤ 誘拐する。かどわかす。
- [初出の実例]「天狗にいとまもこはで参らば、又つかまれんもしれず」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)湊)
- ⑥ 機会や重要な点、人の心などをしっかりととらえる。
- [初出の実例]「新虚栗の時何者をか攫まんとして得る所あらず」(出典:俳人蕪村(1897)〈正岡子規〉積極的美)
- 「機会を攫(ツカ)むに於て敢て躊躇するところは無い筈だ」(出典:蒲団(1907)〈田山花袋〉三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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