デジタル大辞泉 「無気力」の意味・読み・例文・類語
む‐きりょく【無気力】
[類語]ぶらぶら・ごろごろ・ちんたら・ぐうたら・ぬらりくらり・のらりくらり・のらくら・だらだら・ものぐさ・だらける・のほほん・のんべんだらり・
人間は、どんなに努力しても期待する結果が得られなかったり、自己の行動とは無関係に物事が推移しているとわかったりすると、否定的な心理状態に陥り、行動の意欲が減退する。この状態を無気力または無力感という。無気力は、心理学的には、統制可能性と予測可能性の2概念が関与していることが知られている。統制可能性とは、物事の成功や失敗が自分自身で統制できると認識するかどうかを表す概念で、成功や失敗が自分の統制外の要素、たとえば偶然や運などで決定されているとみなすと、無気力になりやすい。予測可能性とは、物事の生起を事前に知るための手掛りを得ているかどうかの概念で、人間は、たとえ統制不可能であっても、不測の事態や不快な事柄がどのように起こるかをあらかじめ知っていれば、情緒的な混乱を少なくすることができ、無気力な状態を減らすことができるのである。
無気力に陥らない、すなわち効力感をもち、充実した生活を送るための要件は、物事を統制する主体者は自分であるという感覚をもつこと、相互に認め合えるような仲間をもつこと、物事に熟達するよう自分を高めること、などが指摘されている。
[岸 学]
『波多野誼余夫・稲垣佳世子著『無気力の心理学』(1981・中公新書)』▽『水口禮治著『無気力からの脱出』(1985・福村出版)』▽『加藤諦三著『「やる気がでない人」の心理学』(2009・PHP研究所)』
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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